※注意:おお振りの原作沿いの名前変換小説(夢小説)です※
※注意:夢小説とはいえ特に誰かと恋愛する予定は今のところないです※

「おお振りの世界に異世界トリップ 第12章」


 夏大県大会の抽選会で初戦の相手が桐青高校に決まってから初の月曜日を迎えた。毎週月曜日はミーティングの日だ。今日は野球部員全員で桐青高校の攻略のためにどんなデータがほしいか話し合うことになっている。スーツ姿のモモカンが教壇に立った。
「じゃあ、まずは現時点でどんな情報が揃っているのか把握する必要があるよね。ナマエちゃん、千代ちゃん、現状を報告してくれる?1人が報告して、もう1人は黒板に板書をお願い。」
モモカンに促されて、篠岡とナマエは席から立ち上がった。現時点での情報については配給表作りを進めていたナマエの方が篠岡よりも詳しい。そのためナマエが報告して、篠岡が板書をすることになった。
「まず、去年の秋大は県大会3試合と関東大会1試合の計4試合分があります。今期の春大県大会は3試合分あるため、合計で7試合分の桐青高校の試合のデータが揃っています。この7試合分については既にスコア表と配給表を作成済みです。それから桐青高校のベンチ入りしている選手全20名分の名前、学年、背番号、守備位置、打順の遍歴、右投or左投、右打or左打、身長・体格、秋大と春大の総合の打者成績、投手の場合は投手成績も載せてプロフィール一覧表を作成しました。また、各選手毎の詳細なプロフィールも作成していて、それには前述した情報に加えて打席での立ち位置とスタンス、手を出したボールカウント、逆に見送ったボールカウント、ランナーとして塁に出た時の動きなどの情報も載せています。打者成績・投手成績はプロフィール詳細では秋大県大会のみの成績、秋大関東大会のみの成績、春大県大会のみの成績とそれらを合算した総合成績の4種類の成績を載せています。現状終わっているのはここまでです。」
ナマエは報告を終えて着席した。篠岡はナマエが報告した内容を黒板につらつらと書いている。
「うん、ナマエちゃん、ありがとう。では次にこの情報の他にどんな情報が欲しいか、みんなの意見を聞きたいと思います。まずはナマエちゃん。以前他にも調べたいことがあるって言ってたよね?ナマエちゃんが今後やりたいと思っていることを教えてくれる?」
モモカンから指名を受けたナマエは再度立ち上がった。
「はい。まずはスコア表を元に桐青がスクイズをやるかどうかを確認したいと思っています。スクイズがありなら1球目からやってくるのか、それとも特定のボールカウントになってから動くのか、その傾向を調査したいです。また、各打者への全打席の配給の中から打った球の配給、見送った球の配給、空振りした球の配給の3種類の配給表を作ったらいいのではないかと考えました。理由はそれをすることで得意なコースや苦手なコースが見えてくると思ったからです。他にも打った球の配給と空振りした球の配給の2種類を組み合わせた配給表を作ることで手を出す球の傾向も分析したいですし、見送った球の配給と空振りした球の配給の2種類を組み合わせて表にすることで打てない・打たない球の傾向も確かめたいです。以上です。」
ナマエは報告を終えて再び着席した。
「うん、いいアイディアだね。今の提案ついて何か意見がある人、この他にも欲しい情報がある人はいる?」
モモカンが他の人の意見を求めた。
「はい」
阿部が手を挙げた。
「はい、阿部君」
阿部が席から立ち上がった。
「打球に関する情報が欲しいッス。具体的には桐青の打者がどのコースの球を打った時にどの方向に球が飛んでいったか。フライなのか、ゴロなのか、ライナーなのか。ヒットになったのか、犠打になったのか、アウトになったのか。そういうのを一覧表にしてもらいたいです。あとは桐青バッテリーの分析が不足してますね。まず桐青の捕手がどういうリードをするのかを特徴をまとめてほしいッス。例えばボールカウントの作り方。1球目はボールから入るのか、それともストライク先行なのか。ボールカウントが2-0や2-1の時に遊び球はあるのか、それとも勝負に来るのか。決め球は何か。見せ球は何か。それから投手のコントロール能力も知りたいッス。どの程度リード通りに投げられるのか、どんな場面・球種の時に失投しやすいか。それから桐青の投手の投球についても打たれた時の投球のコースと球種・打球の方向・打球の種類・ヒットか犠打かアウトかの情報が欲しいッス。以上です。」
阿部が着席した。
「うん、いい意見だね。この意見について何か言いたいことがある人はいる?」
「はい」
ナマエが手を挙げた。
「はい、ナマエちゃん」
ナマエは再度立ち上がった。
「追加で必要な情報は理解しました。意見じゃなくて阿部君に質問なんですけど、桐青の投手がどの程度リード通りに投げられるのか、どんな場面・球種の時に失投しやすいかというのはどうやって判断したらいいんでしょうか?ビデオは捕手の背後から撮ってるのでサインは見えないし、見えても解読は難しいですよね?それに捕手のサイン盗みはルール違反ですし。リード通りの投球だったのか、失投だったのかはビデオのどこで判断できますか?あとは桐青の捕手がどういうリードをするのかっていうのは失投で想定通りの球が来なかった時には元々はどういう球を要求を考えていたかも参考にしたいという意図で合っていますか?」
ナマエは質問を述べ終わって再び着席した。阿部が着席したままナマエの方を向いて口を開いた。
「桐青の捕手のミットの動きを見ればいいよ。構えたところが本来要求していた球のコース。ミットが動いたらそれはリード通りに投げられなかった、つまり失投ってことだ。ただし、普通の高校球児はコントロールが良くて内角・外角の2分割だ。ミットの位置にドンピシャで球を放れる奴なんて三橋くらいだよ。だからミットがちょっと動いた程度だったら失投扱いしない。外に構えてたのに内になったとか、ストライクゾーンに構えてたのにボールになったとか、そういうハッキリしたやつだけカウントしてくれれば十分だ。ちなみに高目のボール球は元からそのリードを出してても最初から立って構える捕手はいねェから判断が難しい。打席に立ってりゃ捕手の様子から今のはリード通りだったんだなとかわかる時もあるけどビデオじゃその判断は無理だろうな。だからそれは捨てていい。あと最後の質問への回答はイエスだ。失投があった時に元々は捕手はどこにミット構えていたのかまで把握できた方が桐青捕手のリードのクセを探しやすい。」
阿部が答え終わった。阿部が座ったままだったのでナマエも座ったまま「うん、わかった。」と答えた。
「他に意見や質問がある人はいる?」
「はい」
泉が手を挙げた。
「はい、泉君」
泉が立ち上がった。
「牽制に関する情報が欲しいッス。牽制の頻度が多いのか少ないのかとか、牽制で刺したランナーはいるのかとか。」
泉が着席した。
「うん、それもいいね」
モモカンが頷いた。
「はい」
栄口が手を挙げた。
「選手のプロフィール一覧表を作ってあるってことだったけど、投手の持ち球も一覧に載せておいてほしいかなと思いました。スコア表とか配給表読めばわかることではあるけど、一覧に載ってた方がわかりやすいんで。」
栄口が着席した。
「うんうん、いい指摘だね。他に意見ある人ー?」
モモカンがみんなに声を掛けた。誰も手を挙げない。
「もう出揃ったかな?」
「あとは実際に出来上がった資料を実際に見てから、不足があったら修正加えていったらいんじゃないスかね?」
花井が言った。
「そうね、そうしましょう。ナマエちゃん、千代ちゃん、来週までに資料作成できる?」
篠岡とナマエは顔を見合わせた。コクッと頷くナマエ。篠岡も頷いた。
「大丈夫です!」
「やります!」
篠岡とナマエが答えた。
「じゃあ、また来週のミーティングでみんなで出来上がった資料を見て桐青高校の攻略方法を考えましょう!ナマエちゃんと千代ちゃんは作成した資料は来週のミーティングで全員に配布できるように印刷してきてね。それじゃ今日のミーティングはここまで。みんな、お疲れさまでした!」
「あーっした」
野球部員は立ち上がって礼をした。ナマエは篠岡が黒板に書いてくれた内容をノートに書き写した。篠岡も同様にノートをとっている。選手たちは残って雑談をしている者もいればそそくさと帰っていく人たちもいて様々だ。黒板の板書をノートに取り終わったナマエは篠岡に話しかけに行った。
「千代ちゃん、板書ありがとう!」
ナマエちゃんも報告ありがとね!」
「ね、具体的に調査方法とか役割分担を決めちゃいたいんだけど、今日この後は空いてる?」
「空いてるよ!私も早く話し合いたいって思ってた!鉄は熱いうちに打てっていうもんね。」
「だよねー!どこで話そうか?」
「この教室、そのまま使えないかな?」
篠岡は志賀先生のところに向かっていった。何かを話した後、篠岡はナマエのところに戻ってきた。
「17時までは予約してあるから、まだあと20分は使っていいって。その後も予約がなかったらそのまま使っていいらしい。志賀先生が職員室に戻って予約状況確認してきてくれるって。すぐ戻ってくるって言ってたから先に始めちゃお!」
「よっしゃ。あのね、まずは既にあるスコア表と配給表を確認すればできるものとビデオを見返さなきゃいけないもので分けて考えたいの。スコア表と配給表を確認すればできるものはちゃっちゃと終わらせたい。具体的にはスクイズの有無、5種類の配給表作成、桐青打者の打球の情報取得、桐青投手が打たれた時の打球の情報取得、ボールカウント2-0または2-1の時の遊び球の有無。桐青投手の決め球と見せ球、牽制で刺したランナーの数、それから投手の持ち球ね。ビデオを見返さなきゃいけないものは桐青がスクイズをする状況の確認、桐青捕手のリードの特徴、桐青投手のコントロール能力と牽制の頻度だね。」
ナマエがここまで喋り終わったところで志賀先生が職員室から戻ってきて「予約ないから18時まで使っていいよ」と言ってきた。篠岡とナマエは「ありがとうございます!」と返事した。ナマエは篠岡に話を続けた。
「5種類の配給表の作成はパソコンで作った方が楽だと思うんだ。3種類分の配給表の画像さえ作れば、残り2種類は画像を重ね合わせるだけでいいから。なのでこれはパソコンが得意な私がやるよ。プロフィール一覧に投手の持ち球を記載する作業も、もう覚えてるから調べるまでもないし、プロフィール一覧のデータはうちのパソコンの中にあるから当然私がやる。」
「5種類の配給表作成、全打球分チェックするんでしょ?いくらパソコン使って多少は楽できるとはいえ大変な作業だよ。だから残りの作業、スクイズの有無、桐青打者の打球の情報取得、桐青投手が打たれた時の打球の情報取得、ボールカウント2-0または2-1の時の遊び球の有無、桐青投手の決め球と見せ球、牽制で刺したランナーの数はスコア表と配給表をチェックしていくだけだから私が調べるよ!これはもう今から始めちゃうね!」
篠岡はそう答えた。
「私のやつは家のパソコンがないとできない作業だから、私は今日の18時まではビデオで試合を見返して桐青捕手のミットが大きく動いた投球をチェックしていくね。併せて牽制の回数やその時の試合状況とスクイズする時の状況も確認する。」
篠岡とナマエはそれぞれ作業を開始した。18時まで黙々と作業を実施した2人はお互いの現状を報告し合うことにした。まずは篠岡からだ。
「私はスクイズの有無、遊び球の有無、桐青投手の決め球と見せ球、牽制で刺したランナーの数はもう確認終わったよ。他はまだ作業中。」
「スクイズの有無はどうだった?」
ナマエは篠岡に訊ねた。
「ありだね。結構やってる。スクイズした場面メモっといたよ。はい、これ。」
篠岡のメモには何の試合の何回の何番バッターでスクイズしたのか詳細に記載されていた。あとでビデオでその場面を確認するため、ナマエはそれを自分のノートに書き写した。
「ありがとう。遊び玉の有無はどうだった?」
「これもありだね。ボールカウントが2-0か2-1になったらほぼ必ず1球は遊び球を放ってる。それから決め球は打者が右打の時はフォークで、左打の場合はシンカーみたい。でもフォークとシンカーはここぞという時にしか放らないね。主にストレートとスライダーを使った配給の組み立てが多いよ。特にストレートを使うことが多くて1回の打席で1度もストレートを投げないことはほぼない。でもフォークとシンカーの前の見せ球っていうのは特に決まってないっぽかった。ただ、リードの一種のパターンとしてストレートの直後にスライダーを投げて打ち取るっていうのを時々やってた。そのパターンに限っていうならストレートが見せ球っていう扱いになるのかなと思った。それからボールカウントに注目しながら投球をチェックしてて気づいたんだけどカウントを整える時はスライダーを投げてるみたい。たぶんストレートメインの組み立てだからスライダーでひっかけさせるか空振りさせてストライクを稼ぐ狙いだと思う。」
「千代ちゃんってすごい!」
篠岡の分析を聞いてナマエは感心した。
「そんなことないよー」
「今の情報、あとでパソコンでワードに書き起こしておくね!桐青バッテリーの分析結果っていう資料を作っとく。あとは牽制で刺したランナーの数はどうだった?」
「うーんと、1名いたよ。けど、そもそも牽制球をどのくらい投げてたのかまだわかってないし、7試合やって1名って牽制が上手いと言えるのかどうかよくわからないや。」
「そうだね。それはもっとビデオを見て牽制の頻度や様子を確認してからじゃないと判断できないよね。」
ナマエちゃんの進捗はどう?」
「最新の春大準決勝の試合を5回裏まで見終わったよ。まだそれだけしか見れてないけど、今のところ桐青の投手はコントロールはそこそこ良さそう。大きくミットが動くことはそんなに多くないかな。失投があった時は元々ミットはどの位置に構えていたか、結果としてどのコースにどの球種が決まったか、そしてその時の試合の状況をノートに書き起こしてるよ。牽制の回数とスクイズした時の状況はまだ1試合目の5回裏までしか見れてないから何とも言えないや。」
時刻は18時10分になろうとしていた。
「もう出ないとね。私は家に帰って5種類の配給表の作成をやるよ。」
ナマエはそう言いながら帰り支度を始めた。
「私は家でまだ終わってない桐青打者の打球の情報取得と桐青投手が打たれた時の打球の情報取得をやろうかな。スコア表と配給表、コピー取らせてもらえる?」
「もちろんいいよ。コピー機のところに寄ってから帰ろうか。」
篠岡とナマエは購買横のコピー機でスコア表を1部コピーした。そして自転車に乗って校門へと向かい、そこで篠岡とは別れた。

 家に帰ってきたナマエは夕食を食べてお風呂に入った後、パソコンの電源をつけた。まずは栄口からの指摘を反映させるべく桐青の投手たちのプロフィール一覧にそれぞれの持ち球を記載した。その後は"桐青バッテリー分析結果"という資料を追加で作成し、先ほど篠岡が言っていた内容を記載した。そして5種類の配給表の作成に取り掛かる。配給表とスコア表を見ながら、まずは打った球の配給表、見送った球の配給表、空振りした球表の配給表の3種類の配給表を画像編集ソフトを使って作っていく。ついでに打った球がヒットか犠打かアウトかわかるように色分けをした。
『うーん、打った球がフライかゴロかライナーかファウルかもわかるようにしたいな』
ナマエはどうしたらいいか迷った末、フライになった球の配給表、ゴロになった球の配給表、ライナーになった球の配給表、ファウルになった球の配給表、その4つを重ねて作った打者が打った球の配給表、見送った球の配給表、空振りした球の配給表の7種類を作った。そして打った球の配給表と空振りした球の配給表を重ね合わせて打者が手を出した球の配給表を作成した。見送った球の配給表と空振りした球の配給表も重ね合わせて打者が打てない・打たない球の配給表も作った。結局、合計9種類もの配給表を選手20人分作ったのだった。夢中になって作業していたら気付いたらもう0時を過ぎていた。明日も朝7時半には登校しなければいけない。ナマエは慌てて布団に入った。

 翌日、ナマエは授業の合間の休み時間にはひたすらビデオを見続けた。まずは篠岡が教えてくれた桐青がスクイズを仕掛けた打席だけを先に確認し、スクイズした打者の名前、何球目でスクイズしたか、ボールカウント、ランナーの位置、スクイズの成否をメモに取った。その後は昨日の試合続きから見始めた。桐青捕手のミットが大きく動いた投球を見つけては元々のミットの位置と結果としてどのコースにどの球種が決まったか、そしてその時の試合の状況をノートに書き出しておいた。併せて牽制についてもチェックしていて、牽制球を投げた数やその時の試合の状況をノートに書き出していった。
 お昼休みに草刈りのために篠岡に会った時の話では、篠岡は桐青打者の打球の情報取得と桐青投手が打たれた時の打球の情報取得に手こずっているようだった。まあ、考えてみればそれも当然だ。どのコースの球を打った時にどの方向にどんな球が飛んでいったか、その結果はヒットor犠打orアウトのどれかを桐青の打者全員分と投手が打たれた全球分を書き出さなければならないのだから。しかも7試合分もある。
『そんなつもりじゃなかったけど、千代ちゃんには一番大変なところをお願いしちゃったかな』
最初はビデオを見返す作業の方が大変そうだと思っていたナマエだったが、思っていたよりも桐青の投手のコントロールがよかったため意外とこちらは苦じゃなかった。ナマエは篠岡に対して申し訳ないと思った。
『その代わりにビデオの分は私が全部引き取ろう』
ナマエは部活が終わって家に帰った後も就寝時間ギリギリまでひたすらビデオを見続けた。そうして金曜日には全7試合分のビデオを見終わった。金曜日の部活後、家に着いたナマエはビデオを見ながらノートに書き出した失投に関する情報をパソコンを使って表にまとめ、以前作った"桐青バッテリー分析結果"という資料に記載した。併せてその分析結果も記入した。具体的には失投の割合や失投が多い球種・コース、失投を起こしやすい試合の状況だ。
 それから失投だった投球がどれかようやく調べ終わったので、阿部から依頼のあったボールカウントの作り方について、スコア表・配給表を見ながら調査を始めた。結論、桐青の捕手は打者や状況によってボールから入るか、ストライク先行するかは変えているようでそれはパターン化できなかった。
 泉から依頼のあった牽制球については、全7試合の総合の投球数とそのうちの牽制球の数を記載し、7試合通しての牽制球の割合を計算した。同様に1試合ごとの牽制球の割合も記載した。それから牽制でアウトにしたランナーの数、牽制球を投げた塁、その時のボールカウント、ランナーの状況も表にまとめた。
 また、スクイズの傾向についても調査結果を記載した。スクイズした打者の名前、何球目でスクイズしたか、ボールカウント、ランナーの位置、スクイズの成否を表にまとめて資料に載せた。
 これでひとまずナマエの担当分の資料作成は完了だ。明日は午前授業のある土曜日だ。当然、打倒桐青に向けて動いている西浦高校野球部は土曜日も部活がある。ナマエは作成した全資料を明日篠岡に見てもらおうと思い、2部ずつ印刷をした。それをかばんにしまい、その日は眠りに就いた。

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