「おお振りの世界に異世界トリップ 第32章」
8月8日、ついに甲子園観戦旅行の初日がやってきた。といっても西浦高校野球部はこの日も15時までは練習を行う。練習を終えたらマネジと選手たち全員でバットやヘルメットやキャッチャー防具などの各種道具を専用のカバンに収納し始めた。旅行中も2日目には貸しグラウンドでの練習の予定があるし3日目には桃李高校での4校合同練習があるので野球道具を持っていかなければいけないのだ。カバンに収納した道具はいつも通りモモカンの車に積み込んだ。モモカンは大宮駅までは車で来るので一緒に道具も運んでくれるそうだ。
「じゃあ、みんな、またあとでね。遅刻しないように!」
モモカンはそう言いながら車に乗り込み去っていった。
「よし、オレらも今日はさっさと帰って旅行の支度すんぞ」
花井が他の選手たちに声を掛けた。選手たちは「おー!」と返事を返す。
「三橋君!田島君!」
ナマエは自転車に乗ろうとしている2人を呼び止めた。
「今日の迎えの時間なんだけどね、三橋君の家には19時40分頃、田島君の家には20時頃に到着するようにしようと思ってるよ。田島君の家からさいたま新都心駅までは自転車で10分くらいのはずだから20時10分あたりには駅に到着できると思う。んで、さいたま新都心駅から大宮駅までは1駅だから20時20分頃に大宮駅に到着って感じ。こんな感じで大丈夫そう?」
ナマエが2人に説明をすると田島はニカッと笑って「おう、オッケー!」と言った。三橋も「わ、わかった!」と頷いている。
「じゃー、そういうことでよろしく!」
2人にお迎えの時刻を伝えたナマエは自分の自転車に乗って帰途に就いた。
家に着いたらナマエはさっそく旅行のための荷造りを始めた。自分が作った旅のしおりの持ち物リストを見ながらエナメルバッグに必要な物を詰めていく。
『ビジネスホテルだからさすがにヘアアイロンは置いてないよね。自分のやつ持っていくか。あとは化粧水とか乳液も要るし、ヘアトリートメントもないと髪がガサガサになっちゃう。本当はシャンプーとコンディショナーもいつも使ってるやつを持っていきたいけどそれじゃ荷物多くなりすぎかな?』
ナマエは色々悩みながら持っていく物の取捨選択を行った。荷造りが終わったら次は母親と夕食作りを行う。今日はナマエは日中は部活があったので母親が夕食のレシピを決めて食材の買い出しまでは済ませてくれていた。
「ナマエちゃん、ホントに料理の腕前上がったよねぇ~」
テキパキと食材の下ごしらえを終えて包丁で切り分けていくナマエの様子を見ながら母親は感心していた。
「お母さんが辛抱強く教えてくれたおかげだよ」
ナマエはニコッと笑った。夕食を作り終えたらナマエは母親と2人で食卓についた。父親はまだ仕事から帰ってきていない。
「うまそう!いただきます!」
ナマエはいつも家でも恒例の"うまそう"の儀式を欠かさずやっている。
「はい、いただきます。ナマエちゃん、甲子園観戦楽しんできてね。あとナマエちゃんに限ってそんなことはないと思うけど、ハメを外しすぎて怪我とかしないようにね。」
母親はナマエの身を案じてくれた。
「うん、気を付けていってくるよ。あ、そうだ、お土産は何がいい?」
「えー、そうねぇ、やっぱり甲子園球場にまつわるお土産がいいかなー。お母さん甲子園球場行ったことないのよ。もーお母さんも一緒に行きたいくらい!」
母親はそんな冗談を言いながら笑った。それを聞いたナマエも笑いながら「じゃあ、お母さんも別ルートから合流する?」と冗談で返した。ナマエは食事を終えた後は次はお風呂に入った。お風呂から上がって身支度を整え終わると時刻は19時半になろうとしていた。もう家を出ないと予定時刻までに三橋の家に到着できない。
「じゃ、甲子園観戦旅行、行ってきまーす!」
ナマエは母親に元気よくあいさつをしてから家を出て自転車に飛び乗った。三橋の家はナマエの家から近い。自転車で約10分程の距離だ。サーッと自転車を走らせていたらすぐに三橋の家に到着した。ナマエは三橋家の門のところに自転車を停めてから玄関先まで歩き、インターフォンのボタンを押した。
「はい?」
インターフォンからは三橋の母親の声がした。
「西浦高校野球部マネジのミョウジです。三橋君のお迎えに来ました。」
ナマエはインターフォンに向かって話しかけた。
「あら、ミョウジさん。ちょっと待ってね。」
インターフォンの音声がプチッという音とともに切れた。それからすぐに三橋家の玄関の扉が開いた。三橋母が立っている。
「ミョウジさん、久しぶりね。元気にしてた?」
「はい、三橋君のお母さんもお元気にしてましたか?」
「うん、元気よー」
ナマエが三橋母と会話をしていると2階からエナメルバッグを背負った三橋が降りてきた。
「あ…っと、ミョウジ…さん!」
「お、三橋君!準備は万端?忘れものはない?旅のしおりはお母さんに渡した?」
「う、うん…ちゃんと、渡した、よ!」
「えらいえらい。じゃあ、行こうか。」
「うんっ!」
ナマエは三橋母に別れのあいさつを告げて三橋と一緒に三橋の家を出た。
「三橋君、田島君の家への道わかるんだよね?案内してもらえる?」
「うん!こ、こっちだよ…!」
三橋が先頭を走り、ナマエはその後をついていくようにして田島の家に向かった。田島の家に到着するとこちらも三橋の家に負けず劣らすとても広い敷地の家だった。しかも田島の家からは学校の裏グラが見える。
「ほえー、ホントに学校のすぐ近くなんだ」
ナマエがそういうと三橋はコクッと首を縦に振った。三橋は勝手知ったるといった様子で田島家の敷地内に足をズンズンと踏み入れていく。ナマエはその三橋を追いかけた。家屋の方に近づくと縁側の窓から田島の祖父らしき人物が座椅子に座っているのが見えた。
「おお、レンじゃないか」
田島の祖父が三橋の姿を見つけて窓の方へをやってきた。
「ゆうくんのおじいさん、こんばんは!」
三橋はそう言って三橋の祖父に向かってお辞儀をした。ナマエは三橋が田島の祖父から"レン"と呼ばれていることや三橋が田島のことを"ゆうくん"と呼んだことに内心驚いていた。
「お、キミがマネジの子か?」
田島の祖父はナマエの方を向いてそう訊ねた。
「はい、西浦高校野球野球部でマネジをやらせてもらってます。ミョウジナマエです。田島君と同じく1年9組です。いつも大変お世話になってます。」
ナマエは自己紹介をしながらお辞儀をした。
「ほう、ナマエっていうのか。悠を迎えに来たんだよな?ちょっと待ってな…悠ーー!レンとナマエが迎えに来たぞーー!」
田島の祖父は2階に向かって大声で田島を呼んだ。すると「今行くー!」という田島の声が聞こえてきた。タタタタ…ッという駆け足の音がしたと思ったら玄関の扉が開いて田島が出てきた。
「レン!ミョウジ!」
三橋とナマエの姿を見つけた田島がそう言った。
「お、ゆうくん…!」
田島の姿を見た三橋は嬉しそうに田島に駆け寄った。
「いよいよ甲子園観戦旅行開始だなー!」
田島は大きく口を開けてニアッと笑った。三橋も口をひし形に尖らせて「おおー!」と言いながら頬を赤く染めて喜んでいる。
「ちょ、ちょ、ちょっと待って…!キミたちいつの間に下の名前で呼び合うようになったの!?」
ナマエは田島が三橋のことを"レン"と呼んだことにいよいよびっくりして開いた口が塞がらなかった。
「あー、うちでは来客のこと下の名前で呼ぶんだよ。家族みんなが"レン"って呼ぶからオレも自然に"レン"って呼ぶようになった。」
田島がケロッとそう言った。
「三橋君も、田島君の家族が田島君のこと"悠"って呼ぶから自然に"ゆうくん"になったの?」
ナマエは三橋にそう訊ねた。
「うんっ」
三橋はそう言いながら頷いた。
「え、でもさ、今日の部活中とかは"三橋"呼びと"田島君"呼びだったよね?」
「が、学校…では、みっ、みんな…が"田島"って言うから"田島君"で…。そんで、みんな…が"三橋"って言う、から、"三橋"って呼ばれる…。」
三橋はあたふたしながらそう説明した。
「あー、そうなんだ…」
それを聞いたナマエはなんだか胸がモヤモヤした。
『田島と三橋は2人きりの時(※正確には田島家にいる時)は下の名前で呼び合っているのか。この2人が仲良いのは知ってたけど、2人だけで下の名前で呼び合ってるって聞くとこちらは置いてけぼりにされたような気分になっちゃうな…。っつーか三橋とバッテリーの阿部ですらまだ"三橋"呼びなのに田島は三橋との親密度において阿部よりも数段上のところまで行っちゃってんじゃん。三橋のバッテリーとして阿部はそれでいいのか!?』
ナマエがそんなことを考えて悶々としているとそれに気が付いた田島が口を開いた。
「次回の月曜のミーティングの後はミョウジもうちで晩メシ食っていくんだろ?そしたらうちの家族はみんなお前のこと"ナマエ"とか"ナマエちゃん"とかって呼ぶから、オレらも自然に名前呼びになると思うぜ。ミョウジの方も自然にオレらのこと"悠"とか"レン"って呼ぶようになるんじゃね?」
それを聞いたナマエは自分が田島のことを"悠"と呼んだり、三橋のことを"レン"と呼ぶ姿を想像してみた。
『な、なんかなんかなんか…すっごい気恥ずかしいのは私だけ!?』
ナマエは前の世界でアニメおお振りを観ていた時から2人のことはずーっと苗字で呼んできて、それに慣れてしまっているので今更名前で呼ぶのはなんだが不思議な感覚がしたのだった。
「もう行こうぜ!遅刻厳禁なんだろ?」
田島はそう言った。その言葉にナマエはハッと我に返った。
「うん、行こう!」
ナマエがそう言うと田島は大きな声で「じゃー!旅行行ってきまーす!」と家に向かって声を掛けた。すると縁側の窓のところに田島の家族が何人も集まってきた。田島の家族は「悠、気を付けてな」「おみやげよろしくね」「監督に迷惑かけないようにするのよ」と言って送り出してくれた。
「田島君、さいたま新都心駅への行き方ってわかる?」
自転車のサドルに腰かけながらナマエは田島にそう訊ねた。
「おう!わかるよ!」
「じゃー、田島君についていくわ。道案内よろしく。」
「任せろ!」
田島が先頭を走り、三橋とナマエがそれに続く形で3人はさいたま新都心駅へと出発した。
無事にさいたま新都心駅へと到着した田島・三橋・ナマエの3人は駅のすぐ近くにある駐輪場に自転車を停めた。エナメルバッグを肩に掛けたら駅へと向かう。それから改札口を通ったらナマエは天井から吊り下げてある電光掲示板を確認した。
「20時15分、2番ホームからJR京浜東北線の大宮行きがあるね」
ナマエがそう言うと田島は「2番ホームはこっちだな」と言って歩き始めた。電車は時刻通りにやってきた。さいたま新都心駅から大宮駅へは1駅しかないのですぐに大宮駅に到着した。
「なー?改札口ってどこから出ればいいんだ?中央改札でいいのか?」
大宮駅のホームに降り立った田島が標識を見ながらキョロキョロしている。
「西口に一番近いのは南改札だよ。でも中央改札から出ても北改札から出ても通路を通れば西口にはすぐ行けるよ。」
「そーなのか。でも南改札が一番近いなら南改札から出ようぜ。」
田島はそう言って"中央改札(南)・南改札"と書かれたエスカレーターに乗った。三橋とナマエもそれに続く。エスカレーターを昇りきったら標識に従って駅構内を少し歩いて南改札から外に出た。
「左側が西口だよー」
先頭を歩く田島にナマエはそう声を掛けた。
「おう。あ、モニュメント見えてきた!もう誰かいるぞ!おーい!」
田島はタッと駆け出した。
「あっ、コラ!人多いんだから走らないの!」
ナマエは田島に注意をしたが、さすが俊足の田島、あっという間にナマエの前から消えてしまった。三橋とナマエが周囲に気を使いながら小走りで田島を追いかけてモニュメントに到着するとそこには花井・西広・水谷・巣山・篠岡がいた。それに志賀先生もいる。時刻は20時20分を過ぎたところだ。
「残りは阿部・栄口君・泉君・沖君の4人…とモモカンか」
ナマエが旅のしおりの参加メンバー一覧を見ながらそう言うと花井がナマエに近づいてきた。
「モモカンはもうバス乗り場の近くに車で来てるってよ。全員集合したらモモカンの車に寄って積んである荷物を降ろそうぜ。」
「あー、そっか。あの荷物を持ってここまで来るのは手間だもんね。了解。」
そうしてナマエが少しの間花井と雑談しながら過ごしているとすぐに残りの4名も到着した。
「おし、全員揃ったな。まずはモモカンの車んとこまで行くぞ!」
「おおー!」
西浦高校野球部全員でぞろぞろと階段を下りていくとすぐにモモカンの車が見つかった。モモカンが車の助手席から降りてくる。運転席にはおそらくモモカンの母親と思われる人物が座っていた。
「ちわっ!」
西浦高校野球部員はモモカンと運転席の母親に向かって頭を下げた。
「みんな、時間通りに集合したのね。えらいえらい!じゃあ、荷物を降ろして運んでくれる?」
モモカンは車のバックドアを開けた。花井と巣山はバットケース、阿部と田島はキャッチャー防具、栄口と西広はボールの入った袋、沖はヘルメットケース、泉はクーラーボックス、篠岡とナマエは裁縫箱や救急箱などのマネジ向けの諸道具が入ったカバンを持って大宮駅西口の夜行バス乗り場へと向かった。時刻は20時40分だ。夜行バスが到着するまではまだ少し時間がある。重いので荷物は一旦床に降ろして夜行バスが到着するまでみんなでワイワイと雑談をしながら待つことになった。
「いよいよ甲子園観戦旅行が始まるね!」
ナマエは普段から一緒に過ごしている9組メンバー(三橋・田島・泉)に話しかけた。
「田島は甲子園球場行ったことあるんだよな?どんな感じなんだ?ワクワクしたか?」
泉は田島にそう訊ねた。
「そりゃ、もー。甲子園球場は何度行っても感動するぞ!」
田島はニアッと笑った。泉は「そうだよなァ!」と言って目を輝かせている。その時だった。田島のケータイのバイブがブーッと音を立てた。
「お、メールだ」
田島はパカッとガラケーを開いてメールの内容を確認した。
「おっ、桐青も明日甲子園球場に来るらしいぜ」
田島はサラリとそう言ったがそれを聞いたナマエはギョッとした。
「え?なんでそんなこと知ってんの?桐青に知り合いいるの?」
「おー。桐青の1年生で夏大では控え捕手やってた仲沢利央ってやつ。桐青戦の後に球場の外でたまたま会ってメルアド交換したんだよ。」
田島の言葉を聞いたナマエは前の世界で観たアニメおお振りで利央が田島に"メルアド教えて"と頼むシーンがあったことを思い出した。
「え、りお…じゃなくて仲沢選手とそれからよく連絡とってんの!?」
「いや、昨日初めてメール来たばっか」
「へー!」
「んで、その仲沢利央が明日時間が合ったら甲子園球場で会おうってさ」
「会えたらすごいね!てか桐青に知り合いがいるって時点ですごい。私も桐青の選手とかマネジの子とかと友達になりたいな。」
「お、じゃあ、明日もし仲沢利央に会えそうだったらミョウジも一緒に会いに行くか?」
「えっ、いいの?行きたい!!」
「いいぜ~」
田島はニカッと笑った。
「ところでバスはいつ到着するんだ?」
泉は周りをキョロキョロを見渡している。
「オ、オレっ、夜行バス、はっはじめて!」
そう言う三橋は頬を赤く染めて目をキラキラと輝かせていた。
「ワクワクすんなァ、オイ」
泉も夜行バスは初めてでとても楽しみにしているらしい。そんな会話をしているとちょうどバスがやってきた。
「バス来たー!」
「かっけー!」
「京阪神ドリームさいたま号だって!」
選手たちは口々にそう言った。みんな大興奮の様子だ。水谷や西広や田島は我先にとバスに乗り込んでいった。モモカン・志賀先生・花井・篠岡・ナマエの5人はまず練習道具をバスの荷物置き場に積み込んだ。それからバスに乗リ込んでいく。
「わ、3列シートじゃん。嬉しい!」
ナマエがそう言うと田島が「ミョウジ!見ろ!シートこんなに倒れるんだぞ!」と言ってはしゃいでいた。
「ドリンクバーもあるよ~!」
水谷もニッコニコの笑顔で話しかけてきた。
「貸し切りだから席座りたい放題だね~。どこにしよっかな。」
田島・三橋・泉の9組メンバーはバスの真ん中あたりに横並びで座っていた。三橋の後ろには阿部が座っている。それに泉の前には花井が、田島の前には栄口が座っていた。
『こんなに席があるのに、みんな近くにまとまって座るのね。まー、なんというか…仲良きことは美しきかな。』
ナマエは仲良しな選手たちが微笑ましくてクスッと笑った。
「千代ちゃんはどの辺に座りたい?」
「んー、私はどこでもいいよ。ナマエちゃんはなんか希望ある?」
「そうだな、トイレの近くでもいい?朝起きたら顔洗いたいし。」
「おっけー」
篠岡とナマエはトイレの近くの座席に横並びで座った。予定通り21時20分になるとバスが出発した。ただバスが出発しただけなのに選手たちは「うごいたーっ」「出発進行だーっ」と尚もハイテンションで興奮冷めやらぬ様子だった。バスが出発してから10分が経ち、21時半になると消灯の時刻になった。
「窓際に座ってるやつ、カーテン閉めてくれ」
花井が選手たちに呼びかけた。カーテンを閉めるとバスの中はかなり暗い。さっきまではしゃいでいた選手たちは、日中の練習の疲れもあるのだろう、暗くなったらすぐに眠りに落ちてしまったようで車内は急に静かになった。
「さっきまであんなにはしゃいでたのにもう寝ちゃったね」
篠岡がナマエにそう言った。
「こんなこと言ったら怒られそうだけど、みんな子どもみたいでかわいいよね」
ナマエはクスクスと笑った。
「だね」
篠岡も同様に笑っている。
「私たちも寝ようか」
「うん。おやすみ、ナマエちゃん。」
「おやすみ、千代ちゃん」
ナマエは持参したネックピローとアイマスクを身に着けてから目を閉じた。するとすぐに眠気がやってきてナマエも深い眠りに落ちていったのだった。
甲子園観戦旅行1日目、終了。
<END>