※注意:おお振りの原作沿いの名前変換小説(夢小説)です※
※注意:夢小説とはいえ特に誰かと恋愛する予定は今のところないです※

「おお振りの世界に異世界トリップ 第61章」


 10月下旬から11月上旬にかけて、西浦高校がある埼玉県彩野市では4市大会と呼ばれるスポーツ大会が開催される。西浦高校野球部は当然その硬式野球部門に参加することになっている。4市大会の野球部門ではまず彩野市にある高校22校が3校ずつ7ブロックに分かれて総当たりの予選を行う。西浦高校野球部は今年はFブロックに振り分けられた。同じくFブロックに所属する2校と対戦した西浦高校野球部は難なくその2試合で勝利を収めた。Fブロックで1位となった西浦高校野球部は次は決勝リーグへ進出することになる。決勝リーグの初戦の相手はEブロックで1位になった崎玉高校に決まった。篠岡とナマエはEブロックの偵察に行ってくれていた浜田と父母会の方々から情報収集をした。それから父母会の方がEブロック予選の決勝戦のビデオ映像をしてくれていたのでその映像データを受け取り、スコア表や配給表の作成も行った。次の試合は11月の第1土曜日だ。篠岡とナマエは崎玉戦のデータ収集・分析と資料の作成に関して、できることはもう全てやりきったつもりだ。崎玉に勝てばその翌日にはARCと戦うことができる。ARCのデータ収集・分析と資料の作成ももう終わらせてある。というわけで肩の荷が降りたナマエはワクワクの気分で本日10月31日ハロウィンを迎えた。

 8時10分になると朝練を終えた田島・三橋・泉が9組の教室にやってきた。
ナマエ、ちーっす!」
「はよっ!」
「お、おはよう、ナマエちゃん」
田島・泉・三橋の3人がナマエを見つけてあいさつをしてきた。
「おはよう、3人とも!」
ナマエはそう言いながら準備していたカチューシャを頭に装着した。小さな魔女のとんがり帽子が付いたカチューシャだ。それから手にはカボチャの形のフェルトバッグを持つ。どちらも100円ショップで購入したものだ。
「さあ、今日が何の日かおわかり?言いなさい、あのセリフを!」
ナマエがそういうと田島と三橋はポカーンという顔をした。一方、泉は「ああ!」と言いながら左の手のひらを右手の拳でポンッと叩いた。
「トリック・オア・トリート!」
泉がニッと笑いながらナマエに向かってそう言った。
「はい、それを待ってた!」
ナマエはそう言いながらカボチャの形のフェルトバッグからクッキーを取り出して泉に渡した。昨晩、家のキッチンで作ってきた手作りクッキーだ。
「よっしゃー!クッキーだ!」
泉はそう言いながら嬉しそうに笑っている。
「そうか、今日ってハロウィンか!」
田島がそう言った。泉の様子を見てようやくピンときたらしい。
「オレもオレも!トリック・オア・トリート!」
田島が手を上げながらそう言った。
「はい、よろしい」
ナマエは田島にもクッキーをあげた。三橋はいまだによくわかっていないらしい。
「レンはハロウィンって知らない?」
「し、知らない…」
「知らないか。10月31日はハロウィンっていうお祭りの日なんだよ。海外ではこの日は悪魔や幽霊が現世にやってくるとされていて、そいつらに気づかれていたずらされないように悪魔や幽霊の仮装をして過ごすんだ。現代のアメリカではこの日は主に子供たちがお化けの格好をして近所の家を訪ねて大人たちお菓子をねだる日になってるらしいよ。最近の日本では単なるコスプレイベントの日と化してるけどね。」
「へ、へえ~」
三橋はそう言いながらもまだポカンとしていた。意味がわからなかったのだろうか?
「そんでね、アメリカでは仮装した子どもたちが大人にお菓子をねだる時に"トリック・オア・トリート"って言うの。意味は"お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ!"ってやつね。それにちなんで私は今日はレンに手作りクッキーを用意しています。さ、"トリック・オア・トリート"って言ってごらん?」
「う…っと、"トリック・オア・トリート"?」
「よく言えました!」
ナマエは三橋にクッキーを差し出した。
「うおお!あ、ありがとう、ナマエちゃん…!」
三橋は食べ物を手に入れることができて目をキラキラさせながら喜んでいる。
「いーえ!」
ナマエはそう返事をしてニコッと笑った。
「その頭に付いてるのは魔女の帽子だよな?」
泉がそう訊ねた。ナマエは「うん、そうだよ」と答えた。
ナマエ、魔女の仮装するって言ってたじゃんかー!カチューシャだけぇ?」
田島がそう言った。
「一応、これも魔女の格好なんだけどわかんないかな」
ナマエはそう言いながら自分のトップスを指さした。
「初めて見るネクタイだな」
泉がそう言った。
「ニットベストも昨日のと違うか?」
田島がそう言いながら首を傾げている。
「3人ともハリポタは観たことない?」
ナマエがそう言うと泉と田島が「あー!」と同時に声をあげた。
「そうか、ハリポタの制服か!あれ魔法学校の話だもんな!」
「その赤と金色のネクタイ、主人公の寮のやつだ!」
泉と田島はそう言ってはしゃいでいる。
「そうなの!ちなみにこのニットベストも主人公ハリーが所属するグリフィンドールのやつね。胸元にグリフィンドールのエンブレムが入ってるの。」
「おお、すげー!」
田島はそう言って目を輝かせている。
「今日のために買ったのか?」
泉がそう訊ねた。
「うん。でもこのくらいなら普段使いしても変じゃないしょ?これからもこのネクタイとニットベストは着るつもりだよ。」
ナマエはオシャレだもんな」
泉がそう言った。
「泉君はいつも変なTシャツ着てるよね」
「なにおうっ!ユーモアがあっていいだろうがっ!」
「ああ、ユーモアね、ユーモア。うんうん。」
ナマエはお腹を抱えて笑った。ここで担任教師が入ってきたので9組野球部の面々は急いで自分の席に着席した。

 1限目の終わりの休み時間、ナマエは今度は7組に顔を出した。まずは篠岡のところに行く。
「あ、ナマエちゃん、魔女の帽子着けてる!」
「えへへ、クッキー焼いてきちゃった!」
「あ、ホント?私もカップケーキ作ってきたよ。」
篠岡はそう言ってカバンを漁り始めた。
「お、じゃあ言っちゃうよ?トリック・オア・トリート!」
ナマエがそういうと篠岡は「いたずらしないで~!」と言って笑いながらカップケーキをナマエに差し出した。
「ありがとう~!」
ナマエはカップケーキを受け取りながらそう言った。
「私も言うね、トリック・オア・トリート!」
篠岡がそう言ったのでナマエはフェルトバッグからクッキーを取り出し、篠岡に差し出した。
「おばけとカボチャの形のクッキーだ!かわいいね!」
篠岡はそう言って喜んでくれた。篠岡とナマエがそんなやりとりをしていると水谷が寄ってきた。
「女子同士でお菓子交換会?」
「うん、そうだよ。あ、水谷君の分もあるよ。」
篠岡は朗らかな笑顔でそう言った。
「え、マジで!?」
水谷は嬉しそうな顔をしている。
「ちゃんとトリック・オア・トリートって言わなきゃダメだよ」
ナマエはそう言った。
「言う言う!トリック・オア・トリート!」
水谷は篠岡とナマエに向かってそう言った。篠岡とナマエは水谷にお菓子を差し出した。
「やったー!ありがとー!」
水谷は嬉しそうにしている。
「花井と隆也にも渡そうか」
ナマエがそう言うと篠岡は席から立ち上がった。まずは花井のところへ行く。花井は自席で席に顔を突っ伏して寝ていた。ナマエはツンツンと花井の肩を叩いた。
「おう?」
花井はそう言いながら起き上がった。「ふああ」と大きな欠伸をしている。
「花井ー、今日はハロウィンだよー!」
ナマエがそう言うと花井は「そういやそうだな」と言った。
「だからミョウジは魔女の帽子着けてんのか。ってかそのネクタイ、グリフィンドールじゃん!」
「あ、花井気付いてくれた!さっすがー!」
ナマエは嬉しくて花井の背中をバシバシ叩いた。
「うちの妹がハリポタ大好きなんだよ。家にDVD全巻あるぜ。」
「そうなんだ!私、妹さんと話合うかも。」
ナマエはそう言って笑った。
「んで、どーした?」
花井は改めて篠岡とナマエに用件を訊ねた。
「お菓子作ってきたから、あのセリフ言って!」
「ああ、そういうことか。トリック・オア・トリート!」
「よろしい、ならばお菓子をあげよう」
ナマエはそう言って花井にクッキーを差し出した。篠岡もカップケーキを花井にあげた。
「お、サンキュ!」
花井はそう言いながら爽やかに笑った。
「あとは隆也だね」
阿部の席を見るとこちらも席に顔を突っ伏して寝ている。
「ターカーヤーくーーん」
ナマエはそう言いながら阿部に近づいた。
「あ?」
阿部はそう言いながらむくりと起き上がった。
「感じが悪いですねえ~」
ナマエがそう言うと阿部は「うっせ」と返事をした。
「で、何?」
「隆也はハロウィンって知ってる?」
「そりゃ知ってるよ。…あ、今日か。」
「そうそう!だからお菓子作ってきた。要らない?」
「要る。くれるんならもらう。」
「じゃあ、トリック・オア・トリートって言ってねー!」
「ああ?あー、そういやそんなんあるっけ。トリック・オア・トリート。」
「よく言えました!はい、これあげる!」
ナマエはそう言って阿部にクッキーを差し出した。篠岡もカップケーキを阿部に渡した。
「どーも」
阿部はそう言うとナマエのクッキーの包装を解き始めた。早速食べる気らしい。
「じゃ、2限目始まるから私はもう教室戻るわ!じゃーね!」
ナマエはそういって7組を後にした。

 2限目が終わったナマエは今度は3組に顔を出した。沖が机に座っていてその周りに西広が立っている。
「よっ、おふたりさん!お揃いで!」
ナマエは沖と西広に声を掛けた。
「あれ、ミョウジ、それハリポタの制服じゃない?」
西広が真っ先にそう言った。
「さすが西広先生!わかってくれますか!今日ハロウィンだから一応魔女の仮装のつもり~。」
ナマエがそう言うと西広は「そういうことか」と言ってカラッと笑った。
「というわけなので、ハロウィンの定番のあのセリフをお願いします!」
ナマエは沖と西広にそう言った。
「あのセリフって…?」
沖はピンと来ていないらしい。そんな沖に西広がコソッと何かを耳元で囁いた。
「ああ、あれか!」
沖は西広の言葉でナマエの求めてる言葉を理解したらしい。
「「トリック・オア・トリート!」」
沖と西広は声を揃えてそう言った。ナマエは満足気な顔で2人にクッキーを手渡した。
「クッキーだ!」
「しかも、おばけとカボチャの形だね」
沖と西広は喜んでくれた。
「じゃ、私は1組に行ってきます。またあとでね!」
ナマエがそう言うと沖と西広は「うん、ホントにありがとうね」「またあとでね」と言って手を振ってくれた。

 3組を去った後、ナマエは1組に到着した。1組に入っていくと真っ先に栄口がナマエに気付いてくれた。
ナマエじゃん。どうしたの?あ、カチューシャかわいいね。」
「あー、勇人のちゃんと言葉にして褒めてくれるところ、ホント好きよ」
ナマエがそう言うと栄口は顔を赤くした。
「オレはナマエのサラリとそういうこと言うところ、まだ慣れないよ」
栄口はそう言って恥ずかしそうに笑った。それから栄口はナマエが持ってるカボチャの形のフェルトバッグを見て「もしかしてハロウィンのお菓子持ってきてくれた感じ?」とナマエに訊ねた。
「正解!よくわかったね!」
「朝、巣山も手作りのお菓子くれたんだよ」
「巣山君の手作りお菓子、私も欲しい!巣山くーん!トリック・オア・トリート!」
ナマエは大きな声で巣山にそう声を掛けた。するとナマエに気付いた巣山が「おおっ」と言いながら席から立ち上がりこちらにやってきた。
「はい、これ」
巣山はそう言ってナマエにお菓子を差し出した。
「おお、マドレーヌだ!まるでお店で売ってるものみたい!クオリティ高けぇな、オイ!」
ナマエはそう言いながら目をキラキラと輝かせた。巣山は「いや、そんなそんな…」と謙遜している。
「巣山君と比べるとクオリティ下がるけど、私もクッキー焼いてきたんだ。貰ってくれる?」
ナマエが栄口と巣山に訊ねると2人は「もちろん!」と声を揃えて返事をした。
「では、例のセリフをお願いします!」
「「トリック・オア・トリート!」」
栄口と巣山は声を揃えてそう言った。ナマエは2人にクッキーを差し出した。
「おお、かぼちゃとおばけのクッキーだ」
「かわいいな!ナマエ、ありがとね!」
巣山と栄口がそう言った。
「いえいえ。じゃ、次の授業が始まるから私は自分のクラスに戻るね!」
ナマエはそう言って1組を去った。

 午前の授業が終わり、お昼休みになるとナマエは浜田にも強制的に「トリック・オア・トリート!」と言わせてからクッキーを差し出した。それからお弁当を食べ終わると浜田の付き添いのもと2年9組の教室に足を運んだ。夏大で浜田と一緒に応援団をやってくれた梶山と梅原にクッキーを渡すためだ。それから夏大で楽器を弾いてくれた深見・松田・野々宮とチアリーダーの友井・小川にもクッキーを配った。

 放課後になった。裏グラのベンチ横の倉庫で着替えをした篠岡とナマエが外に出ると車でモモカンが到着したところだった。
「「ちわっ」」
篠岡とナマエはそう言ってモモカンに向かって頭を下げた。それからナマエはベンチに置いてあるエナメルバッグからクッキーを取り出してモモカンのもとに駆け寄った。
「監督、ご迷惑でなかったらこれ食べてください!」
ナマエはそう言いながらモモカンにクッキーを差し出した。
「えっ、クッキー?カボチャとおばけの形だ。そっか、今日はハロウィンだったね。ありがとう!嬉しいよ!」
モモカンはそう言ってニコッと笑った。
「受け取ってもらえてうれしいです!ちなみに今日はコーチは来ますか?」
「今日はねー…、仕事の都合で来れないと思うって言ってたな」
「じゃあ、すみません、コーチにもこれ渡してもらえますか?」
ナマエはそう言いながらもう1パックのクッキーを差し出した。
「うん、わかった!ありがとうね!必ず渡しておきます。」
モモカンはそう言いながらナマエから2つ目のクッキーを受け取った。
「監督、私からもいいですか?」
ナマエの様子を見ていた篠岡がカップケーキを持ってモモカンに駆け寄った。
「監督とコーチの分で2個です。」
篠岡はそう言いながらカップケーキをモモカンに差し出した。
「わ、ありがとう!」
モモカンはそう言って再びニコッと笑った。マネジ2人とモモカンがその後雑談をしていると部室での着替えを終えた選手たちが続々を裏グラに到着した。春~夏の温かい期間は裏グラのベンチで着替えをしていた選手たちだったが10月も下旬になり気温がかなり下がってきたので最近はベンチではなくプール下の部室で着替えをするようになったのだ。モモカンが篠岡とナマエから受け取ったお菓子を手に持っているところを見つけた巣山は「あっ!」と言いながらまっすぐにモモカンとナマエたちのいる方へと駆け寄ってきた。
「監督、オレもマドレーヌ作ってきたんですけど受け取ってもらえますか?」
「マドレーヌ作ったの?手作り?」
モモカンは巣山の作った高クオリティのマドレーヌを見ながら目を見開いていた。
「はい!手作りです…。嫌だったらスミマセン!」
巣山はそう言って頭を下げた。
「すごい出来栄えですよね。巣山君は料理上手なんですよー!」
ナマエはそう言った。
「うん、すごい!お店で売ってるものと遜色ないね!ありがとう、巣山君。」
モモカンはそう言って優しい笑顔を見せた。巣山はホッと安心したような表情を見せた。
「コーチは今日は来ますか?」
巣山はナマエと同じ質問をした。
「来ないらしいよー」
ナマエが答える。
「じゃあ、コーチの分も監督に託していいでしょうか?」
巣山はそう言ってもう1個のマドレーヌを差し出した。
「うん、ありがとう。必ず渡すね。」
「あざっす!」
巣山はそう言って再度モモカンに頭を下げてベンチへと向かって行った。

 放課後の部活が始まった。ナマエは今日は水撒きと炊飯の担当だ。平日の放課後の部活では水撒きを済ませたらすぐに米研ぎ作業に入らないとおにぎり休憩の時間に間に合わなくなるので最初は非常に忙しい。ナマエはジャグのドリンク作成のために数学準備室へ向かう篠岡に志賀先生の分のクッキーを託した。この時間は志賀先生はまだ数学準備室にいるのでドリンク作成のついでに渡しておいてもらおうと考えたのだ。篠岡は快く引き受けてくれた。ナマエはちゃっちゃと水撒きを終わらせ、テニスコートそばの蛇口でせっせと米研ぎをした。ナマエが米研ぎから帰ってくると篠岡はノックのボール渡しをしていた。今日は浜田がいないのでノックをやってくれる人はモモカンしかいない。なのでボール渡しも篠岡の1人で十分だ。ナマエは備品棚の在庫棚卸しと防球ネットの補修作業を行うことにした。そうしているうちに志賀先生が裏グラに到着した。
「あ、ミョウジ。クッキー受け取ったよ。ありがとう。一口食べたけど美味かったよ。」
志賀先生はナマエに向かってそう言った。
「わ、お口に合ってよかったです!」
無事に志賀先生にもクッキーを渡せたということでナマエの本日のハロウィンのお仕事はこれにて終了だ。あとはマネジ業務に専念する。ナマエはせっせと防球ネットの補修作業を終わらせ、その後は篠岡と一緒におにぎり作りをした。おにぎり休憩の時間になったら選手たちにおにぎり・プロテイン・牛乳を配布する。それが終わったらおにぎり作りで使った食器を洗い、選手たちが素振りやタイヤ押しをしている間にボール磨き・ボール修理を行った。そうしているとあっという間に19時になった。マネジは19時が定時だ。篠岡とナマエはベンチ横の倉庫で着替えをしてからグラウンドに向かって「あーっしたー!」と言いながら頭を下げた。
ナマエー!しのーか!お菓子ありがとなー!」
田島がグラウンドから大きな声でそう言った。それに続いて他の選手たちも「あんがとー!」「うまかったー!」と声を掛けてくれた。たったそれだけのことだが、ナマエはとても嬉しくて胸がホカッと温かくなった。
「どーいたしましてー!また明日ねー!」
ナマエはそう言って選手たちに向かって大きく手を振った。
「今日もいい1日だった!」
校門に向かって自転車を走らせながらナマエは篠岡にそう言った。
「うん、明日もいい1日になるよ」
篠岡はそう言ってニコッと笑った。

 明日からはついに11月に突入だ。あんなに暑かった夏はもう終わった。この時間になると長袖のシャツとニットベストを着ていても少し肌寒い。自転車を漕いでいると風が強くあたるので尚更そうだ。
『そろそろジャケットを着るか長袖ニットの出番かな』
ナマエはそんなことを考えながら自転車を漕いで帰途に就いた。

楽しいハロウィンの1日はこうして終わりを告げた。

<END>