※注意:おお振りの原作沿いの名前変換小説(夢小説)です※
※注意:夢小説とはいえ特に誰かと恋愛する予定はな…かったのですが徐々に恋愛要素出てきてます※

「おお振りの世界に異世界トリップ 第76章」


 2月14日、バレンタインデー。日本ではその日は女性が好きな男性や普段から親しくしている男性にチョコレートをプレゼントして好意やお礼の気持ちを示す日となっている。西浦高校野球部でマネジをやっているナマエは当然野球部男子たちにチョコレートを作るつもりでいた…12月に野球部恋愛禁止条例が制定されるまでは。
『恋愛禁止なのにバレンタインデーにチョコはその意図がなくてもちょっと紛らわしいよね』
そう考えたナマエは男子には一切チョコはあげないことにした。ただ普段から仲良くしている篠岡やチアリーダーの友井&小川、それからや鎌倉遠足でお世話になったソフトボール部女子2人には友チョコを作っていくことにした。

 朝、登校したナマエはまずソフトボール部女子2人が登校してくるのを待った。仲良く2人揃って教室に入ってきたソフトボール部女子2人を見つけたナマエはタッと2人に駆け寄り、チョコレートを差し出した。
「よかったら受け取ってください!」
ナマエがそう言うとソフトボール部女子2人は笑顔で「ありがとー!」と言いながら受け取ってくれた。
「私たちもミョウジさんに作ってきたよ」
「え、本当!?嬉しい!」
ナマエはソフトボール部女子2人から綺麗にラッピングされたお菓子を受け取った。
ナマエー、オレらにはー?」
その様子を見ていた田島がジト目でナマエに催促してきた。
「ないよ。うちら恋愛禁止だもん!バレンタインデーにチョコなんて紛らわしいこと禁止!」
ナマエはそう言って両腕でバッテンマークを作った。田島は「やっぱそうだよなぁ」と言いながらガックリと肩を落とした。そんな田島を尻目にナマエは篠岡・友井・小川にチョコレートを渡すために7組に向かった。

 ナマエが7組で篠岡・友井・小川とチョコレート交換会をした後で9組に戻ってくると田島がギャーギャー騒いでいる声が聞こえてきた。声のする方向を見ると三橋・田島・泉・浜田が集まっている。
「スッゲー!!マジでチョコレートだ!」
「よかったな、三橋」
「本当に貰えるもんなんだな」
田島・浜田・泉が順番にそう言いながら何かを取り囲んでいた。
「どーした?」
ナマエはそう言いながら4人に近づいた。
ナマエ!レンが女子からチョコレート貰ったんだ!」
田島はそう言って綺麗にラッピングされた紙袋をナマエに向かって掲げてみせた。
「おー、レンが貰ったの?すごい!よかったねえ!」
ナマエがそう言って三橋を見るとチョコレートを目の前にした三橋は"早く食べたい"という顔をしていた。お預けを食らっている犬のようだ。
「あはは、レンはもう食べたくてウズウズしてるじゃん」
ナマエはそう言って笑った。田島は「食う前に写真撮ろーぜ!」と言ってスマホを取り出した。田島が写真を撮り終わると三橋は「みんな、で、食べよう!」と言ってアルミカップに入ったチョコレートをその場にいるメンバーに配り始めた。
「え、私はいいよ!それはレンが貰ったチョコレートだし!」
ナマエはそう言って断った。どこの誰から貰ったチョコなのかもそれが本命なのか義理なのかも知らないが、もし三橋に好意を抱いているならもしかしたらマネジのナマエのことを快く思っていないかもしれないとナマエは思った。一方で田島は無邪気に「やったー!」と喜びながらポイッとチョコレートを口に放り込んでいた。
「これくれたの、他クラスの女子だから誰が食ったかなんて見てねーぜ?」
泉がそう言いながらチョコレートを口にした。
「いや、見られてなくても私はやめとくわ。男子だけでお食べ。」
ナマエはそう言って自席に戻った。

 結局、その日三橋は合計で3組の女子からチョコレートを受け取っていた。三橋がチョコレートを受け取る度に田島は大はしゃぎで写真を撮っては男子らでチョコを分け合って食べていた。
『恋愛禁止のルールがなかったら私も野球部男子たちにチョコレート配りたかったなー』
ナマエは大はしゃぎしている田島たちを眺めながら少し嫉妬心が疼くのを感じた。

 放課後になると篠岡とナマエは女子更衣室で部活用の運動着に着替えをした。普段なら裏グラに直接行ってベンチ横の倉庫で着替えるのだが、野球部のLINEで巣山から"あとでプール下の部室に寄ってほしい"と連絡が来ていたので今日は校舎の女子更衣室で着替えることにしたのだ。着替えを終えた篠岡とナマエがプール下の部室のドアの前に立つと中から大きな声で「えっ、これ作ったの!?」という大きな声が聞こえてきた?
「すごいはしゃいでる声だね」
「何を作ったんだろ…?」
ナマエと篠岡がそんな会話をしながら部室の扉をノックしてガチャリと開けると巣山がマカロンを持っていて、そんな巣山のことを他の部員たちが取り囲んでいた。
「あ、ナマエとしのーか!見てこれ、ショージがっ!」
栄口が部室に入ってきた篠岡とナマエを見つけてそう言った。
「え、まさかこの売り物と差のないマカロンを作ったの!?」
篠岡がそう言いながら驚愕の表情を浮かべていた。巣山は照れくさそうな顔で「うん」と頷いた。
「え?ガチ?尚治が作ったの!?」
ナマエは篠岡が"作ったの!?"というまでてっきり買ってきたものだと思っていた。そのくらいクオリティが高い。
「マカロンってかなり難しいよね?膨らまなかったり、割れちゃったり…」
篠岡はそう言いながら"感心!"といった表情を浮かべていた。
「色もキレイ!どうやったらこんなのできるの!?」
ナマエも素晴らしい出来栄えのマカロンを眺めながら恍惚とした表情を浮かべた。
「うん、実はかなり失敗したよ」
巣山はそう言って苦い顔をしていた。
「尚治でも失敗することあるんだ!?」
「うん、まあ、マカロン作りはこれが初めてだったからさ」
「マカロン作りに挑戦しようと思えること自体がすごいよ!よかったら今度作り方教えてほしい!」
「え、オレなんかのやり方で良ければ今度レシピ書いてくるよ」
ナマエがそうしてマカロン作りのやり方について巣山に訊ねている一方で男子たちは「これ食っていいの!?」「ピンク食いたいっ」とマカロンに夢中になっていた。
「あのさ、これってバレンタインデーなの?」
水谷が巣山に訊ねた。
「そだよ、オレからでごめん」
巣山がそう言うと水谷は「ごめんなんて言うなぁ!」と言って巣山にガシッと抱き着いていた。その間に選手たちはそれぞれ自分が気になる色のマカロンを選んでいた。ナマエは濃い緑色のマカロンを選んだ。緑色のマカロンと言ったら抹茶かピスタチオだろう。ナマエはどっちも大好きだ。一口食べてみた。抹茶味だった。とてもおいしい。
「抹茶だー!ふわふわでサクサクで最高~!」
ナマエはあまりのおいしさに頬が落ちそうになった。選手たちは「ピンクは苺だ!」とか「茶色、チョコだっ」とか「こっちの茶色はコーヒーだよ!色が少し違う。」と言って大盛り上がりを見せていた。

 選手たちが食べ終わると巣山はもう2箱のマカロンを取り出してきた。
「ダンス部とブラバンにも持っていきたいんだけど、やりすぎかな…」
そう言う巣山は「オレのこと知らないだろうし」と弱気だ。
「いやいや、知ってんでしょ。何回名前呼んでもらったと思ってんの。」
花井はそう言った。
「まー、でもたしかに手作りお菓子はハードル高いかも…」
栄口がそう言うと巣山はコクッと頷いた。
「そうかなァ、スゲーおいしいしあげたらみんな喜ぶと思うけどなァ」
水谷がそう言った。その言葉を聞いて巣山は少し勇気が湧いたみたいだった。
「そう思う?お返しとか気遣わせないかな?」
「あー、女子はお返し好きだよね」
「"お返しは夏の応援でおねがいします"って言えば?」
ここで西広が名案を出した。みんなが「ああ、それいいねえ!」と同意した。巣山は腹を括ったようで花井を連れて2人でマカロンを持って外に出て行った。

 巣山と花井を見送った後、阿部と三橋と田島は格技場に身長を測りに行くと言い出した。ナマエは3人についていくことにした。なんといっても三橋・阿部・田島はナマエにとって3大推しキャラなのだ。この3人が揃うとなればナマエはその会話には興味がある。格技場に到着するとまず最初に三橋が身長を測った。三橋は169.5cmになっていた。夏から1.5cmアップだ。阿部は174.8cmだった。こちらも夏から2.8cm伸びている。田島は167cmだった。春から3cmアップだ。でも田島が父親が170cmないから自分もあんまり伸びないだろうと気落ちしているようだった。秋大で花井がホームランを打ってからというもの、田島は自分の体格のことを以前よりも気にするようになった気がする。
「一応、私も測ってほしい」
ナマエはそう言って身長計に乗った。田島が見てくれた。春の身体測定の時と比べて0.4cmだけアップしていたがこれじゃホントに伸びたのかどうかわからない。誤差かもしれない。
「男子は高校生になってからもグングン伸びていいな」
ナマエがそう言うと三橋は「寝よ!いっぱい食べよ!」と言ってナマエを励ました。それを聞いた田島は「おお!オレは170cm目指す!」と言ってやる気を出していた。
「骨を伸ばすにはカルシウムよかタンパク質だぞ」
阿部はナマエが貸してあげたスポーツ栄養学の本の知識をドヤ顔で披露していた。それを聞いた田島は毎日朝晩に納豆と卵を食べると宣言した。
「あ、そういやお前ちゃんとチョコ断ったか?」
唐突に阿部が三橋に訊ねた。三橋は真っ青になって「も、貰っちゃっ…、た、食べ…」と動揺している。
「食った後の話。だってアレって好きとかそういうんじゃねーの?」
阿部がそう訊ねた。
「そーゆー重いんじゃなくて、アイドルにチョコあげるみたいな感じ」
田島が三橋に代わって代弁した…と思ったら三橋は「へっ?」と驚いた声をあげた。
「…だったんじゃねーの?え、なんでくれたと思ってる?2月14日はバレンタインデーで、好きだったり仲の良い人にチョコあげる日なんだぞ。」
「もらったこと、あるよ。お母さんとばあちゃんと…あとルリとおばさんがチョコくれる日。」
「なんでくれっかは知らねー?」
「学校行く時に猫に鰹節あげた?」
「…のとは違うな、うん」
「?」
「"じゃ、どうして?"みたいな顔してんじゃないよ」
三橋と田島のコミカルなやり取りを見ていたナマエは思わずプーッと吹き出した。
「レンはバレンタインの意味もわかってなかったんだね。ピュアだねえ。」
「ピュアって言うか…ハロウィンも知らなかったみてーだし、一体どうやって生きてきたんだ?」
田島はそう言って首を傾げていた。それから田島は阿部の方を向いた。
「タカヤのとこには来なかった?」
「何が?」
「だから…チョコどうぞって」
「来ねえな」
「オレもー。やっぱ投手なんだな。」
そう言いながら阿部・三橋・田島は靴を履き始めた。
「まー、私も野球部のことあんまり知らなかったらまずは投手に注目するだろうね」
ナマエがそう言うと阿部は「だな。なんだかんだ言っても野球は投手だ。」と同意した。
「しかし、5回戦でこれじゃ甲子園優勝したら大変なことになんじゃん?」
田島がそう言った。
「そらなるよ!甲子園行っただけでも野球部員全員モテモテになると思うし、その上優勝なんて決めた日には校外からもファンが来るかもよ?いいな、モテモテの未来が待ってる選手たちは!」
ナマエがそう言うと田島は「マジ?オレも来年はチョコ貰えっかなー!」と言ってハートを飛ばしていた。
「悠一郎は教室で大声で下ネタ言うのをやめたら今年も貰えたんじゃないの?夏大であんなに大活躍だったのに貰えてないのが意外だよ。あ、隆也はもうちょっと愛想良くする練習をしておきなさい。」
ナマエがそう言うと阿部は「は?なんで?」と言い返した。
「ソフトボール部の女の子が隆也のこと怖いって言ってたよ」
「は?なんで?」
「いや、だからその"は?"って返事が怖いんだってば。それやってるうちは試合見て隆也のファンになってくれた子がいてもすぐに萎縮しちゃって気持ちなくなっちゃうかも。」
「ふーん、ま、それで無くなる気持ちなら別にその程度だったってことだろ」
「うわ、マジか。隆也って女子から好かれたいとか言う気持ちは微塵もないわけ?」
「あー?」
「え、隆也って本当に高校生男子?」
ナマエがドン引きしていると田島が「こいつらホントこーゆー話は打っても響かねえよなぁ」と言って呆れた顔をした。
ナマエはもしマネジじゃなかったら野球部の誰かにチョコあげてたか?」
田島がナマエに訊ねてきた。
「うーん、私は高校に入るまでは野球に微塵も興味がなかったからどうだろうね?試合観戦に誘われても興味ないって言って行かなかったかもしれない…。そうなるとやっぱ誰にも渡さなかったかも。」
ナマエって好きな男子とかもいねーの?」
「え、野球部恋愛禁止なのにそういうこと訊いちゃう?いたら恋愛禁止の提案があった時に拒否してるよ。」
「それもそうか」
田島はそう言って頭の後ろで腕を組んでスタスタと歩き始めた。

 その日の練習終わり、マネジの篠岡とナマエを含めた野球部員全員がプール下の部室に集合した。定期試験前休み兼入試休み期間中の過ごし方について確認をするためだ。
「まずは期末試験前休み中に田島ンちでやる自主練に参加するメンバーのローテを考えんぞ。いつも通り田島・阿部・三橋の3人は固定だから、残り7人だな。今回の期末試験前休みは土日含めて合計6日ある。土日は午前と午後で1人ずつにするとなると…1人だけ多く参加できることになるな。」
花井がそう言った。
「期末試験前日の日曜は午前だけ練習やって午後はみんな勉強に専念した方がいいんじゃない?その方が平等だし。」
西広がそう提案した。
「おお、そうだな。順番は単純に背番号の早い順でいいか?なんか都合のワリィ日あるやるいつ?」
花井がそう言うと他の選手たちは「ううん」「別にないよ」と返事をした。
「じゃ、田島ンち行くローテはこれで決まりだな。次は学校見学だ。阿部、軽く学校の説明できっか?」
花井がそう言うと阿部が「おー」と答えた。阿部は久良・桜雲・逗子萬翠・松ヶ丘の4校の概要説明をしてくれた。
「つーことで4校あっから、誰がどこ行くか決めたいんだが、阿部はどっか行きたいとこあんの?」
花井がそう答えると阿部は「オレは人少ないところ入る」と言った。
「じゃ、オレは久良行く。荒シーの先輩いるんだ。」
田島がそう言った。
「オレも久良行きたい。有名校見てみたい。」
西広がそれに続いた。
「オレは松ヶ丘行くかな。ヒントありそうだ。」
花井はそう言った。
「じゃ、オレは逗子のやつ。時間の使い方知りたい。」
栄口がそう言った。
「他のやつは?なんか希望ある?」
花井がそう言うと沖がそっと手をあげた。
「オレは久良レベルだとちょっと気後れしちゃうし、西浦と同じ公立校の方が参考にできそうかなって思ってるから逗子萬翠か松ヶ丘のどっちかがいいかな。人が少ない方に行くよ。」
「わかった。沖は公立2校のどっちかだな。」
花井はそう言いながらスマホのメモ帳にメンバー分けを記入している。
「オレも公立校の方が参考にできそうだって思った。公立校で唯一ベスト4になった松ヶ丘に行かせてもらってもいいかな?」
巣山がそう訊ねた。
「じゃあ、巣山はオレと同じ松ヶ丘ってことで、あと決まってないのは泉・水谷・三橋・ミョウジ・篠岡だな」
「他に久良行きたいやついねーならオレも久良に行っていいか?」
泉が手をあげながらそう言った。
「おー、いんじゃね?いいよな?」
花井が他の部員たちに向かってそう訊ねた。みんな頷いている。
「しのーかとナマエは?なんか遠慮してない?」
水谷はマネジ2人にそう言った。
「いや、遠慮はするよー。だってやっぱまずは選手の希望が第一じゃない?」
ナマエはそう返事をした。
「マネジだからって遠慮する必要ねーぞ。希望があんなら言ってけ。」
花井がそういうと篠岡がおずおずと手をあげた。
「じゃあ、私は逗子萬翠行かせてもらってもいいかな?マネジは野球推薦はないから勉強も疎かにはできないし、逗子萬翠からなら学べることありそう。」
「わかった。篠岡は逗子萬翠な。」
花井はそう言いながらスマホを操作した。
「ユウトとしのーかが逗子萬翠ならオレもそこにしようかな」
水谷がそう言った。
「了解。…で、三橋とミョウジは?」
花井がそう言った。
「オレ、は、どこでもっ!」
三橋が答えた。
「人数のバランス考えるなら公立希望の一利は松ヶ丘で、レンと隆也と私が桜雲って感じがベスト?」
ナマエはそう言った。
「まー、人数を均すなら3人ずつだけど、せっかく神奈川の高校見学できんだからそんなの考えずに行きたいところに行くのがいいと思うぞ。人数は気にしねーで行きたいところ言ってこうぜ。」
花井がそう言った。
「んー、じゃあ、私も千代ちゃんと同じ理由で逗子萬翠が気になるからそっち行ってもいい?」
ナマエがそう言うと花井が「おう」と答えた。
「じゃ、沖は松ヶ丘でいいんだよな?」
「うん、大丈夫」
沖が答えた。
「で、あと決まってないのは…阿部と三橋か。阿部、桜雲でいい?」
花井がそう言うと阿部が「あー、いいよ」と答えた。そして阿部は三橋の方を振り返って「お前もいいよな?」と訊ねる。三橋はコクリと頷いた。ここで花井・栄口・水谷・篠岡・ナマエの5人は『この2人だけで他校に…?』と考えて顔を見合わせた。阿部は公式戦中にマウンドで三橋の胸倉を掴む男だ。他校で怒鳴り散らかしたり、ウメボシやったりする可能性もゼロじゃない…というか大いにある。それはマズい。
「…オレ、やっぱ桜雲行こうかな」
泉がそう名乗り出た。
「おおっ、さすが孝介!」
ナマエは泉の前で両手を合わせて拝んだ。
「1人でダイジョブか?」
花井がそう言うと泉は「いや、3人だし」と冷静にツッコミを入れた。ナマエたちが阿部と三橋のことを案じているとは露知らずの阿部は「オレら午前中田島家で練習すっけどコースケも来るか?」と泉に声を掛けていた。阿部は本当にマイペースな男だ。
ナマエは今回は来ねぇ感じ?しのーかだって来ていいんだぞ?」
田島はマネジ2人に声を掛けた。
「悠一郎の家なら月曜日によく行かせてもらってるし、私は将来のことを考えてシーズンオフの試験休み期間のうちになるべく多く勉強しておく!」
ナマエはそう言って断った。篠岡も「私も勉強しなくちゃ」と言って断っていた。学校見学の振り分けも無事決まったので西浦高校野球部員はみんなで部室を出て自転車に乗って帰宅した。

<END>