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おおきく振りかぶって 原作漫画感想 5巻 <第12回>


<第12回 / あらすじと感想

この試合は西浦高校が先攻。なのでノック練習も西浦高校から。時間は7分。
花井ジャンケン負けたのか?w

西浦高校のノックの様子を眺めている桐青高校。女監督のモモカンを意識してしまう河合。島崎は「正直に言って実際こうやって見てたら万が一にも負ける気はしないだろ?」と河合に問う。主将として気の抜けた空気を作りたくない河合だが、島崎の言うことを否定できない。

一方、その頃球場の外では浜田が西浦高校の観客を引率中。そこで三橋母に出くわし声をかける浜田。浜田がかつてギシギシ荘で一緒だったハマちゃんだと知らない三橋母は知らない人から急に声をかけられて驚く。

西浦高校のノック練習が終了。ベンチに戻りながら三橋は観客席を目にする。西浦を応援に来てる観客の多さを見てビビる三橋。三橋は中学時代に自分が打たれまくったせいで応援客がだんだん減っていったことを思い出して青ざめる。
あー…三橋って、野球部内だけで嫌われてたのかと思ってたけど、野球部員以外にも最初の頃応援に来てくれてた同級生とかからも蔑まれてたのかな…。それは確かにトラウマかも。
三橋に声をかけようか悩む阿部。だがそこに三橋のことを呼ぶ声が。見渡すとスタンドで浜田と三橋母が一緒にいて三橋を呼んでる。嬉しそうに駆け寄る三橋。浜田は三橋母が自分のことをギシギシ荘で一緒だった"ハマちゃん"だと気付いてくれなかったと話す。緊張がほぐれた様子の三橋。浜田は三橋がビビってなさそうでホッとする。背番号が曲がってないか心配する三橋母。浜田は「自分が付けましょうか?」と提案するが「息子ががんばってとってきた背番号1番だから私が付けるんだ!」と顔を赤くする。「最初に1番を三橋が持ってきた時は何かの間違いかと思ったけど、監督に聞いても間違いじゃないと言われた」と言う三橋母。グラ整の時間になりベンチに戻っていく三橋。
三橋『間違いじゃ、ないんだよ。この1番は中学の時とは違う。ちゃんともらった"1番"なんだ。――がんばろう。ほんとの1番で、初めての公式戦だ!』
ベンチに向かいながら決意を新たにする三橋。

うー!いいシーンだ!

桐青のノック練習を見ながら「敵ながらホレボレする肩だわ」と武者震いするモモカン。桐青はちゃんと全員レギュラーを揃えてきた。本気で相手してもらって光栄だと思うモモカン。いざ勝負開始。

ここで改めて今回の打順を記載。
【打順】
1番:泉、2番:栄口、3番:巣山、4番:田島、5番:花井、6番:沖、7番:水谷、8番:三橋、9番:阿部

【1回表、西浦高校の攻撃】
桐青のエースは高瀬準太、スリークォーターぎみの打たせて取るタイプの投手。球速は130キロ台。

1番センター泉
打席に立つ泉は『今まで対戦してきた中じゃ一番速い。130はマシンは散々打ってきたけど人が投げると全然違うんだよな』と考えている。バントの構えをする泉。河合は構えだけだと判断。
1球目はボール。
河合は『1年相手に警戒しすぎか?全くのノーデータっていうのは嫌なもんだな』と考え事。
2球目もボール。高瀬の失投。河合はどうやら高瀬も考えすぎてるようだと気付く。しょっぱなからノーツー。この状態なら次はストライクが来るはず。
泉『高瀬がカウントを稼ぎたいときに投げるのはスライダー』
読み勝ちでスライダーを打つ泉。球がショートの横を抜けてヒット。泉、一塁へ出塁。西浦高校の応援席からラッパの音と大歓声。驚く野球部員たち。一塁ランコー中の水谷は泉に感触を訊ねる。泉は「スライダーはマシンの軌道に近い、追える」と言う。河合は『1番は注意しておこう』と覚える。
泉ナイバッチー!幸先いいね!

2番セカンド栄口
栄口はバントの構え。河合はそのままバントさせてアウト1つ稼ぐことに決める。バント成功。一死二塁。
さすがの栄口君、ナイバントです。

3番ショート巣山
巣山にバントの指示を送るモモカン。西浦としては次は田島だからランナー二死にしてでもランナーを三塁にしておきたい。河合はバントを打ち上げさせて二死二塁で4番と勝負という形にしたい。ここで投手が二塁に牽制。桐青のショート青木は『なんだよあぶねーな。オレ牽制のサイン見逃したか?』と焦る。投手高瀬が手を挙げて謝る。巣山は高瀬が謝ったのを見て『今のは投手のサインミスか、サインなしで牽制したか…だ』と気付く。
巣山『たぶん投げにくくてプレートをはずしたのをごまかしたんだ!桐青の投手はあがってる!』
巣山君は自分もショートというポジションをこなしているだけあって、今桐青のショートのタイミングがおかしかったと気付いているし、投手が謝ったところもよく見てるし、分析も的確。普段あまり目立たないキャラだけど、いい選手だよなー!
河合は自分の緊張が高瀬に移ってしまってると思い、嫌な雰囲気のまま球数増やしたくないので素直にバントさせてしまおうと考え直す。巣山バント成功。二死三塁。

4番サード田島
モモカンはこのチャンス1回分田島にまかせる。河合は田島の体格の小ささから打率がいい4番だろうと推測する。この体格で打率を稼いでいるなら"目"がいいと的確な判断。
1球目はフォーク。田島集中して見る。1ストライク。
2球目はシンカー。高瀬の得意球で左打者と対峙した時の決め球でもある。『4番が左打者のおかげて得意球で身体がほぐせて助かった』と考える河合。田島は空振り。2ストライク。
3球目もシンカー。田島は追いきれない。空振り。三振。
攻守交代。

田島は『あんなシンカー初めてだ』とドキドキしてる。
田島ですらも追えないシンカー。でもまだ1打席目だから、これからこれから。
阿部はチャンスをものにできなかったことを残念がるが、気持ち切り替えて『うちのエースのお披露目だぜ!』と誇らしげ。花井は田島に今の打席のことを訊ねる。田島は「シンカーはきびしい。右打者用のフォークのほうが捕まえられそうだ。頼むぜ5番!」と花井にハッパをかける。花井は田島に頼られて嬉しそう。
いいねえ、この2人が競い合ってる姿をみるのは、なんだかこっちも力が湧くよ。

【1回裏、桐青高校の攻撃】
桐青側の応援席はすごく賑やか。阿部は『これがあると"強いチーム"って感じがするよな』と内心圧倒されてる。三橋がビビってるかと思って声かけようとする阿部。だが意外にも三橋は平然としてて気になってない様子。
阿部『味方の応援団にはビビるのにホントよくわかんねーやつだぜ』
いやー中学時代に四面楚歌でもマウンド譲らずに投げ続けた三橋ですから、敵の応援団には動じないでしょう。三橋がつらかったのは本来は味方であるはず仲間に嫌われてしまったことだからさ。三橋が怖いのは味方から失望されることなんだよね。
三橋は『ホントの1番で初めてのマウンドだ!オレは一生懸命投げるぞ!』と意気込んでいる。
こういうところがかっこいいんだ三橋は!こういうところがスキなんだ!

1番サード真柴
1年唯一のスタメンでしかもトップバッター。だけど阿部は『それでも1年!桐青の穴はこいつだ!』と考える。真柴は"ヒョロい"投手の三橋を見て舐めきってる。
1球目、外に全力投球のまっすぐ。空振り。1ストライク。
戸惑う真柴、『ストレート?変化した?目を離すの早すぎたな』と反省。
三橋は全力投球のまっすぐでも内外の2分割はできるようになった模様。阿部は三橋の全力投球を"高校球児としちゃそんだけで立派な制球力"であると評価。普通の球との球速差は10キロほどでこれなら配給で充分活かせる。
モモカンが全力投球体験させたおかげだぞ〜。お前あの時モモカンにすんげー反発してたんだからな。
2球目はふつうのまっすぐ。空振り。2ストライク。
再び戸惑う真柴。真柴が混乱しているうちに…
3球目、球種不明だが外角にストライクが決まる。見逃し三振。
1人目を三球三振にとれて嬉しそうな阿部と三橋。
やりましたね!これは気持ちいい!

桐青ベンチでは真柴が監督に呼ばれ、「利央と替わるか?替わらないなら次からは1番の仕事しろ」と叱られる。利央と真柴の絡みを見て笑う河合。しかし高瀬は笑わず硬い表情。前日に気合入れた言葉をかけた影響で緊張してるらしい。

2番レフト松永
サードフライでアウト。二死。

3番セカンド島崎
島崎は『こんなヘロピー相手に1・2番はなにやってんだ』と思ってる。阿部は『島崎はいやらしいバッティングをするから1級目は見てくる』と考え、まっすぐは見せないでストライクを一つとることに決める。
1球目、外ギリギリにスライダー。はずれてもいいというサイン付き。つまりギリギリ狙ってボールになることを恐れるよりも内に入らないようにする方に気をつけろということ。投球の結果、審判の判断はボール。
島崎は遅すぎて打ちにくいだけだと分析し次は打つ気になる。阿部は島崎が足場を鳴らしたのを見て、打つ気になったと判断。それならば…
2球目、外からボールになるカーブ。タイミングをずらされた島崎だがあえてバットに当てる。ライトの方向へ飛ぶ打球。球を追う花井。ボール球を打ってるのでファウルになるはずだがキャッチできれば打者はアウト。
阿部『花井!思いっきりとべ!!』
見事にキャッチする花井。三死。これで攻守交代。
花井!!!お見事!!!かっこいいぞー!!
これには島崎も『あのライト後ろ向きで良く捕ったじゃねーか』と評価。

ぽかんとしてる三橋に田島が駆け寄ってきて「ナイピー!6球しか投げてねえぞ、効率いいな!」と褒める。
6球で3アウトとったのか!すげーな。
でも三橋は6球しか投げられなくて物足りなさそう。そこについに雨が降り始める。
阿部「今日スゲー調子いいな。構えたところドンピシャでくるよ」
阿部はここで三橋の顔が赤いことに気付く。
阿部「暑い?」
三橋「へ?ふつう」
でも三橋は顔真っ赤だし汗もすごい。阿部は「アンダー1回変えとけ。飲み物とカロリーも入れとけ。持ってきてやるから着替えちゃいな」と世話を焼く。三橋はアンダー着替えながらもあの桐青からアウト取れた喜びでハイテンション。力が湧いてきて早く投げたくてうずうずしてる。
ここで『"阿部君がいれば、田島君がいれば、花井君がいれば"オレは桐青からアウト取れるんだ』って捕手と打たせた球とってくれたチームメイトの力のおかげだってことをさらりと言える三橋のそんなところがスキさ。

【2回表、西浦高校の攻撃】
5番ライト花井
花井は田島の言葉を思い出しつつ、自分にとってはフォークも難しいだろうから決め球来る前に手を出すと決める。
1球目、ボール球を見送る。
2球目、ボールにバットが当たる。投手の真上を超えて上がってた打球。フライキャッチされるかと思いきや、ショートの頭を超え、センターも間に合わない絶妙な位置へ落ちる。無死一塁。

6番ファースト沖
1球目、かなり高い位置にはっきりとしたボール球。高瀬の失投。
河合は高瀬に目を覚まさせるために牽制の指示を出す。花井しっかり戻ってセーフ。モモカンは高瀬がリズムを本格的に崩し始めてるかもしれないと考え、沖に"待て"のサインを送る。
2球目、再びボール。
河合は高瀬にもう一呼吸つかせるために再度牽制の指示を出す。一塁ランコーの田島は高瀬の牽制のモーションを鋭い目線でじっと見てる。高瀬は河合の意図に気付いてないので足のあるランナーなのかと勘違いしてる。2度目の牽制球もセーフになる花井。ここで田島がニヤッと笑う
このコマの田島の顔がすっげー男前なんですよ!頼もしいというかなんというか、あの阿部君にも負けないくらい不敵な笑みを浮かべています。
田島は花井の靴紐がほどけてるのを理由にタイムを取る。
よくこんなタイミングよく靴紐解けてたな?たまたま?もしかして田島が足で紐踏んでほどけさせた?さすがにそれはムリがあるか。どこかでタイム取る理由ないか探してたらたまたま靴紐が解けてることに気付いたのかな。
田島「リアクションすんなよ?」
小さな声で話しかける田島に反射的に顔を上げそうになる花井。その頭をぎゅっと抑えた田島。
田島「オレの合図で走れ!」

花井「!!」
花井は『オレの見てない隙にモモカンからエンドランのサインがあったのか?』と混乱する。混乱したままタイム終わって試合再開。
リアクションすんなって言われたのにすぐ反応しちゃう花井とそんな花井の頭を抑え込む田島の絡みが見ていて楽しいですwまあいきなりリアクションすんなって言われても"は?なにが?"ってなるよね。
3球目、高瀬がを投げるモーションに高瀬が入った途端…
田島「ごお!!!!」
驚く高瀬・モモカン・栄口・沖。ダッシュする花井。河合は2塁で盗塁阻止しようとするが左打者の沖がいるので投げられない。単独スチール成功。震えるモモカン。涙目の花井。焦る沖。戸惑う栄口・巣山・三橋。モモカンも高瀬も花井も田島が投手のモーション盗んだことに気が付く。
ひゃ〜!気持ちいい!花井は涙目だけど、華麗な単独スチール決まったのをみてるこっちは気持ちいいですこれ!
4球目、ボールになる。これで3ボール目。
5球目、ボール。フォアボールで沖出塁。無死一・二塁。
河合は高瀬の調子を元に戻したいが今マウンドよって言ったら高瀬はプライド傷つくと考えてフォローはベンチ帰ってからにする。
そうなんだ〜、投手によってはプライド傷ついちゃうのね。捕手って大変な役割だ。

7番レフト水谷
水谷は内野ゴロだとゲッツー食らうこの状況を荷が重いと感じる。でも『次の三橋はバッティングはオレより期待できない』とネクストサークルで待ってる三橋を見た水谷は『やけに血色よくね?一生懸命投げてるのかな。先制して楽にしてやりてェぞ』と考える。
水谷!!イイ子だよね!!クソレフトとか言われてるけど!野球の技術はチームでも下位だけど!!人当たりもよくて朗らかな性格で柔らかな見た目もいいし(私はルックスだけで言うなら水谷が西浦野球部の中で一番顔がいいと思ってるよ!)、私は水谷結構スキだよ!
ちなみにおお振りキャラ全体の中でルックスがいいと思うのは他に高瀬と利央と榛名。でも私個人の好みの顔は阿部隆也。タレ目なのにものすごい吊り眉で独特なお顔がクセになる。
バントの構えを見せない水谷に対して河合は右へ打たせてゲッツーを狙う。そのためには球種はスライダー。モモカンも1球目はスライダーと読んで水谷にサインを送る。
1球目、スライダーを水谷は打つ。投手の左手側を抜けるいい当たり。これは抜けた…と思いきやセカンド島崎が好プレーでキャッチし打者水谷アウト。そのまま一塁へ走塁し、沖もタッチアウト。二死二塁。
敵ながら島崎の好プレーには惚れ惚れする。しっかし、水谷がかなりいい打球で抜けると一瞬思っただけに残念だねえ。

8番ピッチャー三橋
スタンドから自分の名前入りの応援の声が届いてドキッとする三橋。阿部は打席に入ろうとする三橋を呼び止めてデッドボール気をつけるように言う。応援席から名前呼ばれて嬉しくてそれどころじゃない三橋。阿部は青ざめながら『だいじょうぶかな』と心配する。モモカンはストレートに絞って振りぬくように三橋にサインを送る。河合は今の状態で投手相手に内はイヤだろうと考えて外角にストレートを要求する。
1球目、外角のつもりが失投で内に入る。三橋はバットを当てるがボテボテのゴロ。しかし運よくちょうど守備の難しい地帯に落ちる。一塁まで一生懸命走って、そのまま勢いあまって派手に転がる三橋。セーフ。二死一・三塁。
阿部『ばっ!あいつなに…っ!!』
怪我をしててもおかしくない転がり方をした三橋に青ざめる阿部。

このコマの阿部のあんぐりとして開いた口が塞がらない感じと雷がピシャアって落ちてる背景がコミカルでクッソおもしろいw大好きなシーンですw
一塁ランコーの田島が怪我してないかと声をかける。審判も駆け寄ってきて屈伸させる。肩も回して問題ないか確かめる。
三橋「大丈夫だよ!」
阿部『アッホが!嘘でも痛いっつときゃ臨時代走でベンチ戻れんのに!!それにあいつ内角うちやがった!腕たたむ技術もないくせに指に当たったらどうすんだ!』
青ざめたり怒ったり一人で悶々としてる阿部。

阿部隆也のこういうところ、ほんとおもしろくてかわいくていいよねw普段は仏頂面なのに三橋のことになると表情豊かになって、青ざめたり、怒ったり、頬染めたり、涙流したり、顔赤くなったり色んな顔を見せてくれるwこういう過保護で気苦労を自らしょいこんでく阿部君が私はスキです。

9番キャッチャー阿部
阿部『これで点取れなかったら転がり損だぜ。絶対打ってやる』
三橋は進塁したい気持ちが強すぎて一塁から離れすぎてしまう、そこを河合は見逃さず牽制の指示。高瀬が一塁へ牽制球を飛げ、三橋はファースト、セカンド、ピッチャーに挟まれる。接待絶命のピンチ。阿部は三塁の花井にガンを飛ばす。ハッと気が付いた花井がホームへ走り始める。
花井にガンを飛ばす阿部のものすごい迫力のあるお顔がスキですw雷の背景もスキですw
逃げ回る三橋。ホームへ駆ける花井。タッチを急ぐ桐青。ついに三橋がタッチアウトになるが、花井の方もホームインしてる。アウトとホームインどっちが早かったか際どいタイミング。審判の答えは…
審判「ホームイン!」
西浦が先取点を取る!震えるモモカン。盛り上がる西浦の観客席。
いええーい!西浦が先取点!

高瀬は先取点を取られて唖然。三橋のタッチアウトで3アウトだったので攻守交代。河合が呆けている高瀬に「おいチェンジ」と声をかける。投手をなんて慰めようか悩む河合だが、背後から高瀬の笑い声が聞こえてくる。逃げ回る三橋の顔が面白かったらしくてツボる高瀬。ようやくリラックスできた様子。ここで三橋の治療をするというアナウンスが流れる。怪我したのかと心配する河合。高瀬は「平気そうでしたけど…」といいながらまた思い出し笑い。呆れる河合。
三橋の顔がツボに入って笑いが止まらない高瀬準太が私はツボw河合と高瀬もなかなかいいバッテリーだよね〜。この二人の間の空気感すごいスキだ。
ここで高瀬はモーション盗まれたことを報告する。河合は半信半疑。

一方西浦のベンチではシガポが三橋の身体をチェックしている。どこも痛くない三橋。どうやら先ほどの三橋の治療というアナウンスは実際に三橋が怪我をしたわけではなく、怪我してないかどうか確認をするための時間を取るということだったらしい。三橋と阿部がベンチから出ていくと西浦の観客席から拍手が湧き上がる。拍手に驚く阿部と三橋。
拍手!これはうれしい!

【2回裏、桐青高校の攻撃】
4番ショート青木
阿部は三橋の身体が心配でなるべく楽させてやりたいと思うが次はあの桐青の4番打者なのでごまかしが利く相手じゃない。アウトを取ろうなんて欲は出さずにヒットで抑えられれば充分と考えた阿部。
1球目、イン低目にスライダー。ストライクゾーンから外れてボールになる球。打者空振り。1ストライク。
2球目、青木がバットをボールに当てるもファール。2ストライク。
ボールカウントが2−0で一瞬欲が出る阿部だが、考えを改めてシングルヒットで抑えるためのリードをする。
3球目、内にシュート。青木はボール球だと思って見送りするが球は変化してストライクゾーンへ入っていく。なんとあの桐青の4番打者から三振をとる。
阿部『今日の三橋の調子だとヒット用に組み立ててきた配給で三振がとれる!』
ゾクッとする阿部。

すげー!!かっけーぞ三橋!!リードを考えてる阿部すらもシングルヒットは覚悟してたのに。

5番キャッチャー河合
1球目、外にスライダーを見る河合。1ストライク。
2球目、外にカーブを見る河合。2ストライク。
3球目、内にまっすぐ。河合はボール球だと思って見送るがストライクで三振。
低いと思った3球目がストライクだったことに驚く河合。

6番ファースト本山
河合は監督に呼ばれ今の打席について説明する。桐青の監督は西浦に対して何か不気味さを感じ始めている。しかし、まだ具体的に対策をとれるほど把握できていない。そうしている間に本山も三振して攻守交代。

【3回表、西浦高校の攻撃】
9番キャッチャー阿部
へ〜、阿部からなんだ。そっか。さっきは投手が阿部に投球する前に牽制球で三橋アウトにしたから阿部はまだ打席に立ってないって扱いになるのってことなのね?
1球目、内角の厳しいところにストレートが決まる。手が出ない阿部。1ストライク。
2球目、ストレートを見送り。2ストライク。
阿部『これでホントに調子がおかしいのか?むしろノッてんじゃねェ?』
はい、もうさっき目覚ましちゃいました。三橋の変顔のおかげで。
3球目、高目ストレートを空振り。三振。
捕手なので下位に入ることが多いがバッティングスキル的には本来は上位入りできる実力のある阿部が三振したことでモモカンは高瀬が本調子になったことに気付く。

1番センター泉
ベンチに戻る阿部に三橋は防具をどっさりもって近づく。阿部は三橋は自分に何か言いたいことがあるのだと気付く。
阿部「言いたいことは普通に言え」
三橋が言いたいことあるって、阿部君よくわかったな!?私読んでて分からなかったぞ。今日の阿部君は鋭いね!
三橋「阿部君はスゴイよね!」
自分が三振してきたばかりの阿部、なぜすごいといわれるのかわからない。
三橋「三振4つとったんだ!ス、ス、スゴイよ!」
ここで阿部は桐青から取った三振の話をしてると気付く。
阿部「あれァお前が取ったんだぞ」
ヒット用に組み立てた配給なのに三橋の調子が良くて三振が取れたことを知らない三橋は「ちがう、よ!」と言う。
阿部「ちがわねーよ!」
阿部君ちゃんと説明してあげてよ。
三橋「オレ、は、いつも!考えて投げてて…たけど、いっつも、パッカスカ打たれて…それはほんとにほんとなんだ。オレは変わってない。」
阿部「だから?」
三橋「だ、から あ、あ、ありがとう阿部君…」
驚いて呆ける阿部。
名シーン、キタアアアアア!!阿部にお礼が言いたかったのか三橋!そんで阿部に話しかけたくて防具どっしり抱えて阿部の帰りをまってたのか三橋!なんてかわいいやつめっっっ。
ここで泉がヒットを打ち一死一塁。田島の「せーのお」という掛け声に合わせて反射的に「ナイバッチー」をやる阿部と三橋。言いたいこと言った三橋は応援のために試合状況の見える柵の方へと駆けてく。
阿部『"ありがとう"って、なんだよ試合中に…』
目に涙がにじむ阿部。『とっ、やべ』と右手を目元に当てて涙を隠す阿部。
阿部君、三橋にお礼言われて感動して泣いてるやんwこっちもかわいいやつめっっっ!
よかったな阿部君。阿部君が三橋のこと大事に思って尽くしてきたの、ちゃんと三橋に伝わってたな。人とろくにしゃべることもできない三橋からあんな風にはっきり目を見て「ありがとう」って言ってもらえるとは思ってなかったよな。気持ち報われて嬉しいよな。そら泣いちゃうよな。
阿部『クソ、待て待て。感動してる場合じゃなねえ。』
両手で頭を抱えて目元を隠しながらどうにか涙を引っ込める阿部。

たぶん涙してるところを人を見られたくない阿部君、高校生男子って感じでかわいいw
阿部『三橋ってあんなスラスラしゃべるやつじゃねェだろ。絶対テンションおかしいって!』
阿部は三橋がなんか変なスイッチ入ってて自分じゃ回転数落とせなくなってる、このまま突っ走るとどこかでパンクすると心配する。

2番セカンド栄口
バントするが打ち上げてしまってキャッチャーフライ。二死一塁。

3番ショート巣山
ストレートに山をはることに決める巣山。
1球目、厳しい球なので見送る。
巣山『この人は三橋じゃないんだ。そう何球もいい球ばっかり続かないはず…!』
冷静にモノを考えて好球が来るまで待つって落ち着いていられるの、すごいなァ。
2球目、巣山の読み通り甘い球がくる。巣山打つ。ライト前を抜けるヒット。二死二・三塁。
河合は高瀬はもう本調子なのにきっちり捉えられて驚く。

4番サード田島
田島には初球からシンカー。空振り。1ストライク。
2球目もシンカー。空振り。2ストライク。
田島はシンカーなら見送ればボールだから次はゲンミツに見ると決める。
3球目ストレートがストライクゾーンに決まる。
三死で攻守交代。
読みが外れてまさかのストレートでかあああと顔を赤くする田島。
バッティングで相手の策にはまってしまう田島様珍しい。顔を赤くしてるのかわいいね。

3回表が終わったところで球場に到着した三つ編みの女の子。野球場のボードを見て『勝ってる……』と考えてる。
勝ってると思うってことは西浦のメンバーの知り合いですね。

<第12回終了>