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おおきく振りかぶって 原作漫画感想 10巻 <第18回後半>


<第18回後半 / あらすじと感想

巣山は崎玉の市原のスクリューはモモカンのものほど鋭くなくておおきく緩やかに変化すると言う。しかし、その分高低差がついて当てにくい。阿部はその言葉を思い出しながら、『あの投げ方では肘に負担が大きいので決め球としてしか使ってこない』と予想し、コールド勝ちするならスクリュー攻略してる余裕はないから早い段階から振っていくと決める。

6番キャッチャー阿部
ここでちょうどよく阿部母が到着。三橋母と初対面。挨拶する両者。

市原は何度も首を振る。阿部はその様子を見て佐倉に『首振らせすぎ。投手にもっと楽させてやれよな』と考えてる。
阿部、お前は投手に首振らせてやれよな…。
阿部への配給は1球目外のボール球、2球目内のストライク、3球目外のストライク。阿部はそれならば『もう1球内だ!』とバットを振り切る。センター前ヒット。無死一塁。

7番ライト沖
モモカンはここで試したいことがあるらしい。それは盗塁。前の試合で盗塁が成功したのは左バッターがバントの構えの時だったからだ。
バントの構えをする沖。
1球目の投球開始とともに走る阿部。佐倉は沖が左打者なのでそれに気付くのが遅れる。しかもバントだと思っていたので送球体勢になってない。阿部、盗塁成功。無死二塁。
市原は毎回このミスをやらかす佐倉にちょっとお怒り。
2球目、バント成功。一死三塁。

8番レフト水谷
1球目、スクイズ警戒であえてのボール球。
2球目、投球モーションと同時にバントの構えだけする水谷。思わず球を逸らしてしまう市原。2ボール。
3球目、スクイズ警戒で再度あえてのボール球。3ボール目。
市原、予想が外れて内心悪態をつく。
4球目、佐倉のリードに何度も首を振る市原。納得のいく配給が思い当たらないのでもうやけくそで歩かせることにする。フォアボールで一死一・三塁。

9番ピッチャー三橋
三橋をどうするか戦略に迷うモモカン。しかし、ここで三橋はモモカンにギラッとはっきりとした視線を送る。三橋は『オレが阿部君をホームに帰す役だ!』とやる気に満ちている。そんな三橋を見て打たせてみることを決めるモモカン。
三橋のこういうところが好き!!!!BIG LOVE!!いつもはキョドってなかなか目の合わない三橋がモモカン相手にこれだけハッキリとした目線を送るんですよ!その意気込み!おっとこまえだ〜!
そしてそんな三橋の様子に気付いて意図を汲んで任せてくれるモモカンも、あんた、いい監督だよほんとに。

1球目、派手に空振りする三橋。
阿部『あーあ、大丈夫かよ。内野ゴロだとゲッツーだぞ、わかってんのか』
三橋『サードランナー!』
力入りすぎてることを自覚した三橋はサードランナー瞑想をする。
阿部『うっ』
三橋からのきりっとした目線にドキッとする阿部。
阿部『じゃねーや、サードランナー見ただけだ。いいタイミングで睨むから心の声がもれたかと思ったぜ』
このやりとりかわいいよねーwwリラックスするためにサードランナー見ただけの三橋なんだけど、阿部は一瞬心読まれたと思って動揺するの。
三橋『情けないことなんだけど、投手として必要とされてるのがわかる!オレもコールド参加したい!』
2球目、打つ三橋。サード杉田が取ったかと思いきや取りこぼしてる。水谷に走るように言う阿部。崎玉は一塁へ送球。スライディングする三橋だがアウトになる。二死二・三塁
もちろん阿部はスライディングした三橋にお怒りですw
三橋は阿部を帰したかったのでがっかりするが観客席から阿部父が「バッターナイスラン!」と声を掛けてくれる。
阿部父ありがとー!

崎玉はここでタイム。杉田を優しくフォローする小山に市原は内心不満。

1番ファースト田島
セーフティバントを狙うモモカン。
1球目、バント成功。佐倉はサード杉田に一塁送球を要求するが田島の足が速くて間に合いそうにない。その間に阿部はホームへ帰還。3点目。佐倉はファースト沢村に取ったらすぐバックホームするように指示。水谷はサードが一塁へ送球したのを見てホームへの帰還を試みる。しかしファースト沢村は一塁を離れて前に出て送球をカットし、バックホーム。水谷は本塁で刺されてアウト。三死。攻守交代。

水谷とランコーの西広はモモカンに謝罪するが、モモカンは今の判断は正解だったと回答。ただ、相手チームのファーストが一枚上手だっただけ。モモカンは『崎玉を甘く見てたかな!?』と反省。

【3回表、崎玉高校の攻撃】
7番セカンド原田、8番ファースト沢村、9番ピッチャー市原、三者凡退

【3回裏、西浦高校の攻撃】
2番セカンド栄口
珍しくバントの指示なしの栄口は打つ気満々。
1球目低目にストレートを栄口がヒット。無死一塁。

3番サード泉
スイッチで左打席に入る泉。崎玉はバントするつもりだと考える。しかし泉は普通に打ってセンター前ヒット。無死一・二塁。

4番センター花井
花井『ここで打って点入れるのが4番なんだろ!なあ田島!』
田島を強く意識してしまう花井。
そりゃあんなこと言われたら意識しちゃうわな
1球目、外低目の球を当てるがフライ。キャッチされてアウトになる花井。一塁ランコー中の田島は「おしー」と声を掛けてくれるが目を合わせられない花井はうなだれてベンチに帰る。
花井『しっかりしろーっ。試合中だぞ、お前キャプテンだろ!!自分のことだけ考えるなんて、何よゆーぶっこいてんの!?』
自分を鼓舞する花井。

5番ショート巣山
センター前を抜けるヒット。一死満塁。
花井『4番の癖にオレ何やってんだ……』
再度へこむ花井。
花井『じゃねェつってんだろ!!』
感情が大忙しの花井君。4番のプレッシャーと田島からのプレッシャーで崩れてます。がんばれ花井!乗り越えるんだ!

6番キャッチャー阿部
モモカンに向かってフォアボールを待つというサインを送る阿部。モモカンは『崎玉に"押し出し"をやらせたいの!?』とびっくり。
阿部『満塁で一番いやな点の取られ方はなんつっても押し出しでしょう。』
めちゃめちゃ悪い顔でニイッと笑う阿部。
ここ!このコマ!阿部の極悪なお顔!!だいっすきだーーーーー!!
最近二次創作イラストを描けるようになりたくて阿部隆也の原作絵をPCに取り込んでトレスして顔のバランスとか各パーツの形とかを確かめてるんですけど、このコマの阿部君の顔が好きすぎて何度トレスしたかわからないくらいなぞりまくりました。でもまだ阿部君上手く描けない。タレ目で面長で釣り眉でツンツン頭が難しい。
ツーストライクまでは試みてもいいというモモカン。
1球目、スクイズ警戒であえてのボール球。
2球目、投球と同時にバントの構えをする阿部。釣られて球をそらす市原。2ボール。
3球目、スクイズ警戒で再度あえてのボール球。3ボール。
阿部は『これがこいつのストライクを入れる度胸の限界なんだ』と考える。本来なら捕手が投手をリードしてストライクを要求してやるべきなのに、役立たずの佐倉。阿部は三塁の栄口にダミーのサインを送り、市原をかく乱する。
4球目、フォアボールで阿部の思惑通り押し出し成功。栄口が帰って4点目。なお一死満塁。

阿部『野手あがりはもろいぜ。にしてもあの捕手はひでえ。お前がそこに座ってる意味半分もはたしてねーぞ!』
阿部隆也のことは本当に敵に回したくない。そして野球に関しては相手の心理とかよく読めるのに、三橋の心境は微塵も理解できないのなんでなんだ。

タイムを取る崎玉。この状況でヘラヘラしてる小山に市原がついにプチッとキレてしまう。小山がいつもみんなに甘いのが市原はずっと気になっていたらしい。目頭が熱くなる市原。小山は辞めていく部員がトラウマで後輩に厳しくできなかったらしい。『市原には投手という重い役割を背負わせておきながら自分だけ楽していてひどいよな』と思う小山、今日は自分にできる最高のプレーを後輩に見せることを決意する。
小山「バッチコーイ!」
このシーンは、敵ながら、思わず崎玉を応援したくなってしまうくらいに胸が熱くなります。

7番ライト沖
市原は『負けるにしたってアウト取らなきゃ終われねえんだから野球ってシンドイなあ!』
まあ、アウト取れなくても打たれまくって7点差ついたら終われますぜ。でも7点差つくまで投げなきゃいけないことに変わりはないのでやっぱ投手にとってはシンドイか。
1球目、モモカンは見送りの指示を出しそれに従った沖。1ストライク。
『タイムのおかげで持ち直したか』と考えるモモカン。次はバントの指示を出す。
2球目、バントするがコロし過ぎてキャッチャー目の前。佐倉が飛び出す。それならばホームで三塁ランナーはアウトになっても他の塁はセーフだ…と思いきや佐倉は肩が強く猛烈な勢いでファースト沢へ走塁。ゲッツー。三死で攻守交代。

ダブルプレーができたことに驚く市原。マウンドには他じゃ味わえない"何か"があると感じる。
イッチャン、投手、シンドイだけじゃなくてよかったね。

【4回表、崎玉高校の攻撃】
モモカンはせっかく打者が出たのにノルマの1回につき2点がこなせないのは自分の責任だと考える。花井の番に打たせた判断がまずかったか?と一瞬考えるが、しかし今日は花井にプレッシャーをかけなきゃいけない試合だと考え直す。現時点で花井は西浦のNo.2の実力者であることは間違いないが、No.1の田島があまりに優秀すぎて放っておいたら花井は田島の陰にいることに慣れてしまうとモモカンは危惧する。それは双方にとってもったいないこと。花井には今後田島と競い合っていってもらうためにも今日は花井にプレッシャーをかけると心に決めるモモカン。

1番ライト田中
レフトフライで一死。

2番サード杉田
1球目、空振り。1ストライク。
佐倉を敬遠させないためにとにかく振る杉田。
2球目、出会いがしらのセンター前ヒット。一死一塁。

3番レフト古沢
バントの構えをする古沢。
1球目、真ん中高目にまっすぐ。打ち上げてサードフライでアウト。二死二塁。

4番ショート小山
1球目、外のまっすぐを見る小山。1ストライク。
2球目、外のカーブ(ボール球)。また見る小山。ボールカウント1−1。
全く動かない小山を不審に思う阿部。
3球目、高目にカーブ。当てる小山。ファール。2ストライク。
阿部は内の球を待ってるのかと考える。粘られたくないので内の球を放ってやることに。
4球目、内にストライクからボールになるベルト高のシュート。バットの根元に当たりグラウンドにワンバンして高く上がった球はサードの方向へ飛んでいく。必死に走る小山は一塁へスライディング。コールがなくて疑問に思う小山。バウンドが高かったためなかなか落ちてこなかったので送球するまでもなくセーフだった様子。二死一・二塁。

5番キャッチャー佐倉
小山は佐倉を敬遠しないでほしくて祈るが、阿部はランナー2人も出ていたら危険すぎると再度敬遠する。二死満塁。

ここで観客席ではヤジがないことを不思議に思う三橋母。花井母は「さっきのヤジだって私はどうかと思うよ。高校野球じゃ二死での"あと一人"コールだって自粛するもんなのにさあ。悔しかったら6番が打てっつーのよ」とお怒り。
そうなんだ。じゃーやっぱさっきのヤジ飛ばしたクソジジイは逝ってよし!って感じだな。"あと一人"が許されないんだから、"きたねーぞー!!キャッチボールはよそでやれー!!"も許されちゃアカンでしょ。

6番センター上村
1球目、打ち上げてフライキャッチで三死。攻守交代。

【4回裏、西浦高校の攻撃】
8番レフト水谷
1球目からライト前ヒット。無死一塁。

9番ピッチャー三橋
バントの指示。
1球目、バント失敗して高く上げてしまいキャッチャーフライでアウト。一死一塁。

落ち込む三橋にネクストバッター田島がてってっと近寄ってガッと三橋の首に腕を回す。
田島「今のバントの分はオレが足で挽回すっから!ゲンミツにしょんぼりすんなよ!」
三橋『うんっ』
あーーー!かわいい!うちの天使たちが今日もかわいいです!田島君かっこいい〜。田島って三橋のこと大好きだよねえ。

1番ファースト田島
1球目、投球開始と同時にバントの構えをする田島。セオリー通りサード側へ転がす。サード杉田が一塁へ送球するも暴投。それを見て水谷が二塁を蹴って三塁へ到達。一死一・三塁。

ここで小山が田島の怪我に気付く。

2番セカンド栄口
ベンチでは三橋が『オレがバント成功してたら1点入っていたな…』と未だに自分のバント失敗を気にしている。そんな三橋に花井は「切り替えてけよ!」と声掛けをする。三橋は田島が挽回してくれると言ったことを思い出して「田島君ガンバレ」と口にする。経緯を知らない花井は『田島君?栄口君じゃなくて?』と疑問に思う。

栄口の方は2球続けてボール球でカウント0−2。市原は一死一・三塁な上に一塁ランナー田島が盗塁の圧をかけてくる影響で冷静でいられない様子。小山が満塁策でいいと言う。
フォアボールで栄口出塁。一死満塁。

3番サード泉
一塁ランナーの栄口にリードデカくとるように言う田島。栄口は「う〜」といいながら一塁から5歩分近く離れたところで止まる。
田島「そう!そこ!」
あ〜ここの田島様すきだわぁ。指示が的確で、さすがの野球センス。
1球目、スクリュー。見送り。1ストライク。
2球目、外にはずしぎみのにスクリュー。空振り。2ストライク。
追い込まれて焦る泉。
水谷「泉!サードランナー!」
ニッコリ笑う水谷。
こいつホントいいキャラしてるよな。愛されキャラ。水谷って顔かわいいし、母も顔かわいいし、お姉ちゃんのお顔が見てみたい。絶対姉ちゃんもかわいいよな。
泉『にっこりはイラネーよ』
そんなこと言わないであげてw泉は水谷に冷たいw
3球目、速いストレート。振りぬく泉。ショート前ゴロ。水谷が帰って5点目。小山は打者だけでもアウトにしようとファーストへ送球する。アウト。二死二・三塁…かと思いきや田島が三塁を蹴ってホームへ向かう。ファーストがバックホームする。ネクストバッターサークルにいた花井は「すべれ!!右!!!右!!!」と指示を出す。田島がホームベースに着く前に佐倉が球を捕球。アウトになるかと思いきや右にクルリと避けてホームベースを右手でタッチする田島。
審判「セーフ!!セーフ!!」
西浦高校に6点目。二死二塁。
うおおおおお、田島やりやがった!!有言実行やわ!!
三橋は『た、じま、くん』と感激。
田島「うら!帰ってきたぞ!!なっ」
三橋「ス、ゴ…ッ」
これは三橋だけでなくこっちも感激するわ〜!ホントに三橋のバント分足で挽回してくれちゃったよ!田島君カッコいいー!

しかしモモカンは田島と三橋の頭を掴んで「ちょっと待ちなさい!」と怖い顔。「今のは結構危なかったよ。危なくても走るべき時とそうでない時があるよ!」と田島を叱るモモカン。三橋が「スミマセン…」と謝る。三橋が謝る理由がわからない水谷。
田島が危険を冒してまで走ったのは三橋のためにやってくれたことだから三橋は負い目を感じちゃうよね〜。
モモカンの叱咤を聞きながら花井はふと『オレが頼りねえからか?』という考えが頭をよぎる。花井は三橋の"田島くんがんばれ"という言葉を思い返す。
花井『怪我してても田島の方が頼りにされるのか。今日はオレが4番じゃないのかよ』
いや〜、それは田島が"オレが足で挽回するからしょんぼりすんな"って声をかけてくれたから出た言葉なんだけど、事情を知らない花井は、モモカンと田島からのプレッシャーが効いてるのもあってか、かなりネガティブ思考になってますねェ…。

そこに美丞大狭山のコーチを務める呂佳がやってくる。打順が替わっていることに気付く呂佳。

4番センター花井
二死二塁のこの場面はデカいの狙うよりもとりあえずシングルでいいから打って後ろに続けたい。花井は『自分で点入れようと思うなよ』と力まないように自分に言い聞かせる。…が一瞬田島のセリフが脳裏をよぎる。
――満足してんなよ
花井『してねえよ!!』
"4番のくせにシングルヒットで満足なのか"ってまた田島に言われることを想像しちゃったんですかねェ。
1球目、派手に空振りする花井。
モモカンはプレッシャーですごく力んでる花井を見て『しっかりしなさいよ!』とふふふっとほくそ笑んでる。花井はもうプレッシャーに呑まれて手も足も上手く動かない。自分の普段の打ち方が思い出せない。花井は空振ってるところをみんなに見られたくないと感じる。しかし、右打者の花井からは一塁側ベンチの中が丸見え。もちろん、そこにいる田島の姿も目に入る。
花井『チクショー!田島!てめえちょっとむこう向いてろ!!』
花井、三振。三死で攻守交代。
うわあ、花井…これはかなり呑まれちゃってますねえ。もともとメンタル結構弱めだもんね。負けん気は強いんだけどね、むしろそれがかえって裏目に出てるかな。いや、田島が最初に「満足してんなよ」とか辛辣なこと言っちゃったのが特に花井に効いちゃったな。その前からすでにプレッシャー感じてたのに、トドメを刺しましたね、田島。でも、モモカンが言ってた通りこのプレッシャーは花井に必要なもので、花井に乗り越えてもらわないといけない壁なんだよな。

ベンチに帰ってきた花井。守備の前にスポドリをもう一口飲んでおこうとしている三橋の姿が目に入る。
花井「わりーな、三橋。7点目いれてやれなくて」
三橋「!?」
三橋はドキッとして「オ、オ、オレ?」と自分を指さす。
花井「んだよ。今日のコールドはお前のためなんだろ?」
三橋「オ、オ、オレ、バント、できなくて…」
花井「お前じゃねーよ。オレがチャンス生かせなくてって言ってんの」
三橋は"自分もうまくできなかったよ。花井だけじゃないよ"ってことを言いたいんだと思いますが、花井君は三橋語がわかりません。
三橋「オ…オ」
花井『あ、クソ、人が恥を忍んで――…』
追い詰められていて心に余裕のない花井はついイラっときてしまう。
花井「お前じゃねえっつってんだろ!!」
花井の怒鳴り声に三橋はビクウッとなる。三橋だけでなく後ろにいるモモカン・篠岡・シガポもビックリ。花井本人もビックリ。
あーあ…。やっちまったな…。
花井の性格的にこの状況で三橋のキョドりを見たらイラっとくる気持ちはわからなくもないけど、でもこれは花井が悪いよ。他の人の感想読みに行ったらさ、"この状況で三橋のキョドりをみたら大抵の人はキレる"って花井を擁護する人がいたんだけど、私はそうは思わないわ。西浦の中でも三橋のキョドりをみてイラッとするのは阿部と花井の二人だけだと思うよ。あ、あとモモカン。気が強くて自分に自信がある人には三橋の怯える気持ちが微塵も理解できなくてイラッとくるんだろうけど、それにしても怒鳴るのはアウトっすよ…。
阿部もよく怒鳴ってるけど、そんな阿部にも私はちょっとどうかと思うけど、でも阿部は怒鳴りつつも気持ちは三橋のことを思いやってるパターンが多いからまだ許せるんだよねー。
花井のこれは完全に八つ当たりだからなァ。イラついて怒鳴ってしまうくらいなら三橋に話しかけなければよかったじゃない。逆に三橋がどんな反応したら花井は満足したわけよ?
つか今回のコールドは三橋のためなんだけど、それはひいてはこのチームで勝ち上がるためであって、花井自身のためでもあるんだよ。
はい。三橋大好きのソフさんは三橋擁護に回りますよ。
花井「…あ…のさ、行こーぜ」
三橋の肩にポンと手を置くが、三橋は固まってる。
そこに阿部が目くじらをたてながら「三橋ィ!!!」と三橋を呼んでいる。審判も「ハリアップ!」と叫んでる。
そりゃそーだ。
だっと花井から逃げるようにマウンドに駆けていく三橋。花井は青ざめて呆然。
花井『やばかったかな今の。ピッチング大丈夫か?……、平気だろ。でけー声になっただけで内容はなんでもねーし。この回終わったらグラ整だ。そん時ちゃんとフォローいれて。……。オレやつあたりしたのか!?うっわ〜〜考えたくねえ〜〜〜!!』
でも自分で自分が八つ当たりしたことに気付けて、あとでフォロー入れようって思えるところが花井はいい子ですよね。だからなんだかんだ憎めないやつ。

【5回表、崎玉高校の攻撃】
一方、三橋は『このドキドキ、中学と、似てる……?』と怒鳴られてまだドキドキしてる。すう〜っと息を吸ってふ〜っと吐く三橋。
三橋『……・・・・、ちょっと、イライラ、させてしまった、ダケだ。大丈夫。この1番はヒイキじゃないんだ。』
三橋は案外冷静に状況を見れてますね。そう、ちょっとタイミングが悪くてイライラさせてしまっただけで、嫌われてないし、むしろ花井の方が反省してるよ。

観客席の呂佳はスコア表で田島が3連続バントなのを知って田島の怪我に気が付く。

7番セカンド原田
1球目、ファースト方向にバントする原田。田島は捕球のためにチャージしながら「三橋!来い!!」と叫ぶ。ダッシュする三橋。捕球しすぐ後ろの三橋へグラヴトスする田島。受け取った三橋が一塁カバーに入った沖に送球して打者アウト。一死。
ナイス連携!すぐに三橋を呼んだ田島がスゴイ!判断が的確!
田島「ナイスロ!」
三橋「ナッイファースト!」
きゃ〜〜〜お互いに褒め合うマイ天使たち(三橋&田島)がイイ!すごくイイ!

8番ファースト沢村
小山は『やはりファースト田島がどこかおかしいのは間違いない』と気付いて、次は一・二塁間に緩いゴロを打ってファースト田島にさばかせようと考える。阿部は今ので田島の怪我はバレたと考える。打者の足元を見ても意識が一塁に向いていることがわかる。阿部は一塁へ送球しにくい内角を攻めてもいいがもし外を待たれて球数が増えるのは嫌だなしと考えあぐねている。すると…
田島「さーこい!バッチこい!ファーストこい!」
阿部『投げらんねーのにどーすんだよ。お前の怪我悪化させるわけにいかねんだけど。』
内心呆れる阿部。
田島「打たせろ!」
阿部「信用すンぞ!」


1球目、外へ逃げるカーブ。ちょうど一・二塁間に緩いゴロ。田島が捕る。栄口が一塁カバーに入るが、栄口は田島の怪我を悪化させないために「投げんな田島!」と声を掛ける。田島は一塁までダッシュし、スライディングで足で塁にタッチ。打者アウト。二死。
三橋「ナイファースト」
三橋が田島からボールを受け取るためにたっと田島の方に駆け寄る。田島が「んっ」とボールを手渡し、三橋は「おっ」と受け取る。
田島「ナイピッチ!
ピッと三橋を指さしてニッと笑う田島。

シュポーッと照れる三橋。
栄口『カ、カッコイーなオイ。(自分の手柄でも投手を褒める)』
こ れ は 惚 れ る !!
田島君がイケメン過ぎる!!!

9番ピッチャー市原
小山はどっかおかしい田島にうまく付け込めなくて頭を抱える。

1球目、市原打つが高く上がってファール…と思いきや田島がダッシュで球を追いかけ、フェンスに足をかけてキャッチアウト。三死で攻守交代。
田島君、お前が神か…!一人で三死稼ぎやがった!すんげえぞ!

花井はたったの3球で終わったこの回、三橋が全然崩れてないことに驚きつつ安心しつつ、守備でも大活躍の田島のことを意識する。
花井『三橋なら"満足すんな"とか言われねーだろうな。三橋もあいつも今の自分に満足してねーのはスゲわかる』
田島が三橋を気に入ってる理由のうちの一つはそこかもね。田島も三橋も意識がすごい高いんだよな。そこが一致してるから2人は仲がいいのかもしれない。野球に対する貪欲さが共鳴する部分があるのかな。
花井はあいつらと自分は何が違うのか?と考えたり、そんな風に口実探しても意味がないと思ってみたり、色々考えて煮詰まってる。

【5回裏、西浦高校の攻撃】
5番ショート巣山
フォアボールで出塁。無死一塁。

6番キャッチャー阿部
モモカンが送りバントの指示。
1球目、スクリューでファール。1ストライク。
2球目、スクリュー。見送り。2ストライク。
3球目、スクリューをチップ。キャッチャー佐倉が捕球し三振。一死一塁。

市原はあと1点でコールドされてしまうので、少しでも小山と長く試合するためにどんどんスクリューを投げることに決めた。

7番ライト沖
1球目、スクリュー。空振り。1ストライク。
2球目、スクリュー。空振り。2ストライク。
3球目、スクリュー。見送り三振。二死一塁。

8番レフト水谷
三振。三死で攻守交代。

ここでグラ整の時間。ピュッと飛び出す三橋。
阿部『なんでグラ整出るんだよ!!何のためにオレが、もうほんと投手じゃなけりゃ2・3発ぶん殴ってるくらいあたまくんぞ』
ここのコマ大好きですwもう阿部君の顔芸が面白すぎるんだよww投手でなけりゃぶん殴ってるくらい頭来ちゃうのほんとかわいい。かわいいっていうのも変か?でもかわいい。三橋の体力温存のためにコールド目指してるのにねw
でもさ、マジメな話、三橋がグラ整出ちゃうのは中学時代の名残だと思うよ。きっと三星では投手だからグラ整しないで休めなんて言ってくれる人はいなかったと思うんだ。むしろ三橋は投手として役に立てないから他の部分で少しでも役に立とうって必死だったと思う。だからグラ整も積極的にやってたと思うんだ。そのクセが抜けないんだと思うんだよね。あと多分三星ではランコーにも駆り出されてたと予想する。西浦では捕手と投手はランコー行かなくていいけど、三星ではそういう風にケアしてもらえてなかったと思う。
花井「三橋な、ベンチ戻れっつっとくから、お前は気ィ鎮めとけ」
阿部「はあい」
このコマ、怒りで震えつつ必死で気持ちを抑えようとしてる阿部君がこれまたおもしろいww

トンボを持ってわらわら出てくる集団の最後に三橋はいた。
花井「三橋、お前はいーよ。トンボくれ。オレが使う。」
三橋はギクシャクしながらトンボを花井に渡す。そんな三橋を見て花井はやっぱり一言言おうと決める。
花井「……さっき、ゴメンな」
ちゃんと謝れてえらいな花井
三橋「……?」
何も反応しないのはマズいと思ったのか、はっとして頷く三橋。
三橋「…?」
頷いたけどやっぱり何のことかわかってなさそうな三橋。ちゃんと分からせなきゃ意味ないと思って説明を始める花井。
花井「4回裏終わったところでベンチでオレデケー声だしただろ。アレゴメンって言ってんの」
三橋「う、うん」
ホッとする花井。
三橋「……あっ、ちっ、ちがう……」
花井「何?ちがくねーよ?」
三橋「あやっ、あやまる、こと、してないよ」
三橋はイラつかせちゃった自分が悪いって思ってんだろうな。
花井「……あ、そう?でもお前あの時固まってたじゃんよ」
顔を赤くしてへぐっと変な顔で後ずさっていく三橋。そんな三橋を見て『この言い方じゃ三橋をビビり屋だって言っちゃってるな』と焦った花井は「でもあの後の投球に全く響いてなかったよな!お前いい投手だよ!」とフォローをいれる。しかし今度はサア…と青ざめる三橋。何が何だか分からない花井。
三橋「……、花井君、は、スゴイ」
自分が今日活躍できてないことを気にしている花井はピクッと反応する。
花井「……何が?オレはスゴくねーよ」
三橋「ス、ス、ス、スゴイ、よ」
一呼吸置く花井。そして意を決して三橋に問う。
花井「オレより田島の方がスゲーだろ?」
花井『ああ、聞いちゃったよ。だってもう言われた方がスッキリすんだもん。さすがに言いにくいか?でもお前かわすワザなんか持ってねーだろ。ワリ―けど田島のがスゲーって言っちゃってくれる!?』
花井はもう田島を張り合うのを諦めようとしているんですね。お前は田島より下だって他人からハッキリ言われたらもうそれを認めて田島を超えようと試みるのを諦められるってことなんでしょうか。
これはマズいです。モモカンも言ってたけど花井が田島の陰に隠れることに慣れてしまったら花井と田島で競い合って切磋琢磨していくことがなくなりますから2人とも伸びしろが狭まります!
さて三橋はどう答える!?
三橋「た、田島君、も、ピッチャーす…る……って…?」
ピッチャーやるというワードに戸惑う花井。三橋は花井は球が速いとか沖は左利きだとか、なぜか投手の話を始める。花井は『もしかして話が全然通じてない』と呆然。
三橋「本気になったら、オレ、敵わない。…か、敵わなくて、も、オレ、や、や、やる。ヒイキ、ないんだ。1番もらうため、に、オレ、競うよ!
か、か、カッコいいぞ、三橋!あたしゃ、あんたのそういうところがスキだし尊敬してるよ。自分には敵わないって思っても努力することを諦めない三橋。三星でもずっとそうやってきたんだよね。叶君には敵わないって思っててもそれでも少しでもいい投手に近づけるようにって9分割のコントロール身に着けて、変化球も沢山身に着けてそうやってどうにかホントのエースだって認めてもらえるようにがんばってきたんだよね。三星では見る目のないクソ野郎たちのせいで認めてもらえなかったけども。今も三橋は沖や花井といった控えの投手の存在に怯えながらもでも今回はヒイキがないんだから、1番もらえたらそれはホントのエースナンバーなんだから、ホントのエースになるんだって毎日がんばってるんだよね。三橋ィィィ!!
花井は三橋の言葉で、三橋が毎日闘ってることに気付く。花井も沖も投手を本業にする気はない。西浦のエースは間違いなく三橋だ。だけどそんなことは三橋には言わない。なぜなら三橋にとっては競う相手がいた方がいいからだ。そこで花井はハタと気付く。
花井『相手と比べてそれで"いい"のか。打っても守ってもいっつも目の前に田島がいて、どーやったらこいつ超えられんだよって、どうにかして超えてやりてえって毎日の挑戦と結果が苦しくて辛くて、"いい"んだ』
このシーンはものすっごい泣けます。何回読んでも泣きます。おお振りの数多くある名シーンの中でもここは特にスキです。私の中でおお振り名シーンランキングを作ったら間違いなく上位にランクインする。
花井が崎玉戦で4番をもらったのに活躍できなくて田島と自分を比べて苦しんでもう諦めてしまおうとしたその矢先に、三橋の"自分より上の相手がいても諦めないで競う!"と言う言葉を聞いて、競う相手はいた方がいいんだ、それで辛くても苦しくても、それで合ってるんだって気付く。最高じゃないですか。

グラ整から戻ってくる野球部員。水谷が「あーっ花井グラ整でなかった!」とプンプンしてる。そこに田島も戻ってくる。花井の横で小さくなっている三橋を見つけた田島、目の色が変わる。人だかりをかぎ分けて花井の前にザッと出てきた田島。
田島「おい、三橋イジメてんなよ」
鋭い眼光で花井を睨みつける田島。

田島君…カ、カ、カッコイイー!!
花井「うあっ、え」
戸惑う花井。
三橋「イッ、ジメッ、られて、ないっ、よ!!」
ばっと前に出て大声を出す三橋。不満げな田島。
田島「なんだ!かばったのに!!」
三橋「イジッ、メッ、られてっ、ない!!」

ぎゃんっという擬態語とともに言い争う田島と三橋。
ぎゃんって…w猫と犬の喧嘩を見ているような気分だw
田島が猫で、三橋が犬です。
しかし、あの三橋が大声出して反論してる。三橋と田島って本当に仲良くなったんだなと感じました。田島が三橋に一方的に構ってるだけじゃなくて、三橋も田島のことちゃんと心許せる相手だと思ってるからこそこうやって反論できるんだと思うんですよね。三橋にもそういう親友(と呼んでもいいよね)ができたんだっていうことが嬉しいです。
西浦の守りの要である三橋と攻撃の要である田島が仲良しっていうのはかなり萌えポイント高いですね。
喧嘩する2人に戸惑う周囲のメンバーたち。栄口が止めようとすると…
田島「なんだァ、カンチガイか」
三橋「うんっ、カンチガイだっ、よっ」
ケロッと仲直りする2人。
田島「ベンチもどろーぜ!」
三橋「うんっ」

かわいいかよw
脱力する周囲のメンバーたち。泉だけ「オレは慣れてるぜ」と平然としてる。田島がくるりと振り返る。
田島「わりー花井!カンチガイ!」
このコマ、田島の後ろにはようやく戻ってきた三橋にカッと怒る阿部とビクッとなる三橋が写っていますwこいつらもかわいいw
花井『オレは田島と競う、ぞ!』

【6回表、崎玉高校の攻撃】
小山は「1点入れて最後まで試合しよう」と言う。その言葉の意味がわかって意気込む崎玉メンバー。

一方西浦では阿部が「なんですぐ帰ってこねーんだ」と問う。田島が「花井が三橋イジメてたんだよー!」とからかう。三橋は「ちっちがう!」と反論しながら田島を追いかける。阿部は訳が分からない。

1番ライト田中、2番サード杉田、3番レフト古沢、三者凡退
コールドが現実的になってきて目に涙を浮かべる崎玉メンバー。
敵ながらちょっと同情しちゃうわ…。

【6回裏、西浦高校の攻撃】
9番ピッチャー三橋
コールドに参加したい、打ちたいと前のめりの姿勢になる三橋。
1球目、ストライクゾーンに被さってくる三橋にデッドボールを当てるのが怖い市原はボールになるスクリューを投げる。見送り。1ボール。
阿部「三橋!!ふざけんなよ!!」
覆いかぶさる姿勢をとる三橋を見逃さずに叱る阿部。
そりゃそうだw阿部が黙ってるわけないw
阿部が自分が怪我しないように心配してるのわかってて、なお三橋は姿勢を変えない。
阿部『のヤロウッ』
珍しく三橋が反抗してます。
2球目、同じくボール球のスクリュー。
三橋は心の中で阿部に語りかける。
三橋『阿部君、この投手は、オレをよけてる。オレの構え嫌がってるのスゴクわかる!』
三橋が阿部に怒鳴られても姿勢を変えなかったのにはちゃんと理由がありました。
三橋『この投手、リードしてもらってない。一人で考えてたら、オレならここは外へ逃げる。一番コントロールしやすいストレートで…』
3球目、三橋の予想的中。外角にストレートが来る。読み勝ちした三橋、センター前ヒットで一塁出塁。無死一塁。
珍しく三橋が頭脳戦を制しました。

1番ファースト田島
送りバント成功。一死二塁。

2番セカンド栄口
市原は連続スクリューで肘が痛くなってきている。
栄口も送りバント成功。二死三塁。

3番サード泉
ここで崎玉は泉を敬遠する。今日打率のいい泉よりも、全然打ててない花井で勝負するつもりらしい。二死一・三塁。
これは4番花井としてはかなり屈辱的な状況ですね…。
花井『オレの評価は泉よりも下だ。田島どころじゃねえ、どいつもこいつも競争相手か。』
でも花井は『競う相手はいた方がいいんだ。考えてみりゃ、競争のないチームなんてダメだ。』と考える。そしてふと『……なら田島は誰と競うんだ?』と田島にも競う相手は必要だと気付く。

4番センター花井。
いいところで花井に打席がきて喜ぶモモカン。花井はサードランナー瞑想で三橋を見る。三橋がハッキリを視線を返してくる。
三橋『花井君、打て!!』
いつもオドオドしてて目の合わない男、三橋。でもこういう時はしっかり目線飛ばしてくるんだよねえ。そのギャップがいいよね。
花井『お、と、ハッキリした視線くれてんな。完封してて味方には6点もらってるのにまだ欲しいって貪欲だねェ。まったく頼もしいよ!』
三橋、いいエースだろ?制球力や変化球の多さっていう技術面はもちろんだけど、このメンタリティがあたしゃ好きだよ。あんたは充分本物のエースだよと思う。

1球目はまずしっかりスクリューを見ると決める花井。1ストライク。
花井は「これな届くぞ?」と考えてるが市原は「手が出ないのか?」と勘違いする。
2球目、スクリュー。しっかり当てた花井。球はセンターを超えるヒット。三橋だけでなく泉もホームに帰って8点目。二塁を蹴った花井は三塁盗塁を狙うがアウト。三死。攻守交代。
よくやった、花井!

ベンチに戻る花井を待ってる田島。
田島「ナイバッチ!"だけど点差考えて!走っていい時と悪い時があるよ!"。予想!2打点じゃん!次最後にしてやろうな!」
田島に褒められて心がポクポクしてる花井、ベンチに戻るとモモカンから田島が予想した通りの言葉をかけられて「うおっ」と面食らう。花井はグラヴと帽子を篠岡から受け取って「行きます!」と元気に守備に出る。そんな花井を見て一安心するモモカン。

一方、崎玉ではスクリューの投げすぎで左ひじが痛い市原がアイシングをしている。

【7回表、崎玉高校の攻撃】
4番ショート小山
自分が塁に出なかったら、佐倉は勝負してもらえるかもしれない。でも高校野球最後の打席でわざと出ないという選択はできない小山。
そりゃそうだよ。
1球目、小山は打ち上げてしまい、巣山がフライキャッチしてあっけなくアウト。一死。

5番キャッチャー佐倉
阿部は座ってる。今回は敬遠しないで勝負するらしい。
巣山『ここ来て勝負かよ』
泉『1回やってみたいわけね。完封逃して泣くなよ。』
栄口『阿部は性格が悪いぜ……オレならできない〜』
チームメイトからも性格悪いと思われてまっせw
三橋は阿部が自分の力を試してると考える。
三橋『……チャンス、だと、思え!』
うっわ三橋イイ子。私が投手だったら嫌な気分になっちゃうかもだよ。
阿部の指示はボールになっても構わないから速いまっすぐを一球入魂。三橋は今日はまだ全然疲れてない。一番いい球を投げる。佐倉、打つ。高く遠く飛んでいく球。フェンスギリギリのところでセンター花井がキャッチ。打者アウト。二死。

6番センター上村。
三振。三死。

8点差がついたのでここでコールド試合となり試合終了。西浦高校の勝利。

試合後の崎玉は小山が皆に感謝の気持ちを述べている。佐倉は最後の打席HRできると思ったのにできなくて悔しがっている。佐倉は『もっと一生懸命野球をやりたい!!』と思う。
これは佐倉が強くなって帰ってくるフラグですね〜。

試合後の西浦高校では田島が花井に「まーまーの4番だったな」と声を掛ける。花井は「満足してねーから」と返事をする。田島は今回4番取られて花井のことをライバル視している様子。田島からライバル視されて満更でもない花井。
そう!田島がだれと競うかって?お前だよ、花井!

ストレッチ中の三橋と阿部。三橋は篠岡が買ってきたアイスを食べたくて気もそぞろ。阿部は「なくなんねーから集中しろよ!」と叱ってる。そのすぐ側にしゃがみこんでアイスを食ってる水谷。
アイスが気になる三橋かわいいしwストレッチで三橋の腕触ってる阿部君に胸キュンするし、水谷はアイスを三橋に見せつけるなw

そのすぐ側では呂佳が今日撮影したビデオを確認している。3回戦分のデータが揃えばもし5回戦対戦することになっても怖がることはないという算段。
呂佳『このチーム、崩すなら捕手からだ!』
ゲェ、嫌な予感〜…

<第18回後半終了>