おおきく振りかぶって 原作漫画感想 8巻 <第15回>
<第15回 / あらすじと感想>
【9回表、西浦高校の攻撃】
9番キャッチャー阿部
阿部は『ぜってー出る!』とやる気満々。
1球目、速いストレート。空振り。1ストライク。
2球目、速いストレート。見送り。2ストライク。
花井「振れよいい球!」
栄口『へ』
花井「っだよ」
栄口「あ、や、そーだな」
花井「なあ!振んなきゃ当たんねーぜ!」
栄口『花井は勝つ気だ。今更だけど桐青相手に対等な気持ちでいるのってスゴイことだよ。その上実際1点差なのってマジスゲエ。ここで欲張んなきゃウソだ!』
3球目、普通のストレート。ボール球。
阿部、これが見せ球なら決め球は速いストレートだと読む。もう3球も見ている球だ。
4球目、速いストレート。打つ阿部。しかしスイング早すぎた。ファールになるかと思いきやギリギリフェア。サード真柴が捕球。必死に走って一塁を蹴る阿部。セーフ。無死一塁。
先頭でたっ!
1番センター泉
田島がランコーにいるのでおそらく二盗すると踏む河合。
1球目、クイック。泉はバント。プッシュでピッチャー横を上手に抜いた。ファースト本山が捕球。一塁にはだれもカバーに入っていない。どちらが早く塁を踏めるか…駆け抜ける泉。セーフ。無死一・二塁。
泉君足速えええ!
2番セカンド栄口
田島は次の打者でネクストバッターサークルに入るのでランコーできない。『それならば今のうちに盗塁を狙うハズ』と考える河合。
1球目、あえて大きく外した球。キャッチャー河合が三塁へ牽制球。阿部は二塁に戻りセーフ。
河合は次は送りバントと予想。2打席目で打ち上げさせたストレートに決める。
2球目、速いストレート。ファール。
3球目、速いストレート。再びファール。
なおもモモカンからは"バント"の指示。しかも予想は"速いストレート"。栄口はフォークだと思っていたので混乱。栄口が困惑したのを察知してかタイムを取るモモカン。伝令の巣山が「4回以降一度もフォークは投げてない」と説明する。
三橋にフォークでデッドボールしたからね。
巣山「だから次も速球来るぞ。しっかり転がそーぜ!じゃ!」
去ろうとする巣山を呼び止める栄口。
栄口「ちょ、その、ええ、え」
巣山「??」
上手く言葉が出ない栄口、巣山の右手をぎゅっと握る
栄口「は、は、は」
顔を赤くして震えている栄口。
巣山「できっぞ!」
ぎゅううと手を握る巣山。
栄口「おお!!」
いいシーンだ!!西浦メンバーの絆を感じる!
4球目、速いストレート。栄口上手にバントし、ピッチャー前に転がる。一死二・三塁。
栄口は『できた〜!』と喜ぶ。
よくやった栄口君!さすがだよ!
3番ショート巣山
ストレート狙い。
1球目、高目のボール球。空振り。1ストライク。
2球目、速いストレート。空振り2ストライク。
3球目、シンカー。見送り。三振。二死二・三塁。
4番サード田島
これで打てなきゃ試合が負けで終わる。ベンチの花井・水谷・三橋が大声で田島に声援を送る。振り返ってウインクしながらサムズアップする田島。あまりのかっこよさに「はわっ」と照れる花井・水谷・三橋。
田島様ァァァ!!カッコイイイイイイ!!惚れてまうやろ。
1球目、ストレートをファール。1ストライク。
2球目、真ん中のシンカー。見る田島。2ストライク。
3球目、真ん中のシンカー。振る田島。途中でバットを遠心力でズラして球に当てる。内野を超えてレフトの方へ飛ぶ球。走るランナー阿部&泉。レフト松永捕れず。阿部と泉がホームに帰って5点目。逆転。田島も一塁出塁。二死一塁。
逆転ナイス!
田島「うしゃーーーーー!!!」
喜びの雄叫びを上げる田島。
さっすが田島様!!!あんたならやってくれると思っていました!!期待を裏切らない男・田島。
5番ライト花井
1球目、シンカー。空振り。1ストライク。
2球目、ストレート。見送り。2ストライク。
3球目、ストレート。見送り三振。三死で攻守交代。
【9回裏、桐青高校の攻撃】
1番サード真柴
真柴、バントの構え。
1球目、インハイにまっすぐ。バントの構えから引く真柴。1ストライク。
2球目、まっすぐ。三橋は今真柴が真っすぐを見ていたことから『きっともうつかまるよ』と不安な気持ちのまま投げる。見送り。2ストライク。
阿部は三橋をじっと睨む。「はっ」とする三橋。『どうした阿部!?』と思う栄口&巣山。阿部は強めにボールを返す。
三橋『阿部君はボールでオレの心読めるんだ』
サイン通りに三橋は投げたのにボールで三橋の気持ちまでわかっちゃうんだ…投手と捕手ってそういうもんなの?これはやっぱ阿部がすごいの?
くるりと阿部に背を向ける三橋。三橋はこれまで打たれまくってきた経験からまっすぐのことを信じきれない。『振り返ればまっすぐのサインが来る。首は振れない。』と怯える三橋。
首振り禁止だから嫌な球はこうやって抵抗するしかないんだよな。
いつまでも投球しない三橋に栄口が「ボールがどうかした!?」と訊ねる。はっとした三橋「どうもっ」と言いながら阿部の方を向く。ホームベースからジロリと三橋を睨んでいる阿部に三橋はドキーッとして青ざめる。
阿部隆也の無言の圧wこええよw三橋じゃなかったらイップスになるわ。
三橋『変化球に逃げたい。まっすぐは怖い…っ』
阿部はそんなに真っすぐが怖いなら他の球の方が怖いって教えてやるとシュートを要求。まっすぐの要求が来なかったことを喜ぶ三橋。
阿部『っのヤロっ、顔に出すんじゃねーっつったのに』
あからさまに喜びを顔に出す三橋を内心叱る阿部。
投手としてはダメなんだけど、パッと顔が明るくなる三橋はかわいい。
阿部曰く、三橋はたぶん中学時代は試合でほとんどまっすぐを投げてない。三星の仲間に散々打たれまくった"まっすぐ"は三橋にとって決め球に使える球じゃない。いくらまっすぐの良さを口で説明しても体験で学んだ恐怖を言葉で拭うのは難しい。
阿部『桐青にまっすぐメインの組み立てで勝って、あいつにまっすぐの威力を認めさせる!!』
阿部君は三橋の"まっすぐ"が気に入ってるからね。その魅力を本人がわかってなくてダメな球扱いされるのは悔しいよね。
3球目、ストライクからボールになるシュート…のはずが回転のかかりが弱くストライクゾーンに入ってしまう。真柴はボールを捉える。ピッチャー前にゴロ。三橋が捕ろうと駆けだすがズルっと滑って転んでしまう。田島がカバーに入りファーストへ送球するがセーフ。
ここですかさずカバーに入る田島君ががカッコいいんす!
阿部は打ってもファールになるはずのシュートが枠の外まで逃げていかなったこと、つまり三橋の失投に気付いて少し困惑したような表情。三橋自身も自分の失投に気付いていて、転んだ体制のまま自分の失投に呆然。
前話で足場滑らせてワイルドピッチした時も書いたけど、三橋は中学3年生の一年間で失投を全くしなかったので、自分が失投するという事態に慣れていないんよねぇ。コントロールの良さだけがとりえだと自分で思ってるだろうから、失投は心理的にショックがデカいんだと思う。ましてや今のやつはピッチャー前ゴロで三橋が転ばなかったらアウト取れたかもしれないっていうダブルのミスだからな〜。
いつまでも起き上がらない三橋に巣山は『がんばれ』と心の中で声をかける。栄口は『あと1回だぞ!』と不安げな顔で三橋を見守る。モモカンは青ざめながら『……何?まさかここが限界!?』と怯えている。
阿部『まだだ!!』
阿部「三橋!!投げらんねえなら替わってくれ!!ここは三星じゃねえからな!投げらんねえんなら沖にでも花井にでもマウンド譲れ!!」
実際ここで三橋に替わられたら負けたも同然なので本心ではないのだが、三橋にハッパをかけるために迫真の演技を見せる阿部。
マウンド譲れというその言葉が何よりも三橋を奮い立たせることを分かってる阿部君さすが。そして迫真の演技。俳優になれるよ。
そうとは知らない三橋はて替われと言われて青ざめる。くるっとベンチのモモカンを見る三橋。モモカンとしても三橋がマウンド降りたら困るので三橋に見られて内心ドキッとするがそれを隠してコクッ頷いてみせる。ガンッとショックを受ける三橋、スクッと立ち上がる。
とばっちりを受けるモモカンw
栄口&巣山『……お?立ったぞ』
フイッとファーストの沖の方を向く三橋。ドキッとする沖。
三橋「ボッ、ボール、を」
沖「あ、おお!」
三橋は持ち前のマウンド独占欲を発揮してマウンドを譲らないことに決めたらしい。
沖は三橋が自分を意識してチラチラみてくるのを感じとる。
沖『阿部めぇ、流れ上替わりたくなんかないんだよとは言えないし。』
沖までとばっちりを受けてるw
沖『……うん、こんな場面で投げんのなんかイヤすぎだよ。もし立場が逆ならオレは喜んで交代しちゃうね。だって自信ないよ。……三橋も自信はないのか。しかも超ビビりだ。けど投げたがる。あんなのもう投球中毒だって。そーゆーやつの後ろはスゲーやる気でるけどな!』
うわあ、沖君が三橋の背中を守るのはスゲーやる気でるって!嬉しいな。三橋のマウンドで見せる踏んばりや投球への情熱、投手としてのある種のプライドの高さが守備のみんなにやる気を与えられるというのが私は嬉しい。三橋がエースとしてチームメイトにいい影響を与えられているというのがいい!
『投げるのが怖い』という気持ちと『投げたい、マウンド降りたくない』という気持ちで揺れる三橋。しかし、最終的に『ここを誰にも譲りたくない!』という思いが勝る。阿部は三橋の目が定まったことに気付く。
この目が据わった三橋の顔はカッコいいですね。
阿部は勝ってる試合で固くなるのは欲が出てきた証拠であり三橋にとってはいい傾向なんだと三橋のことを分析している。
2番レフト松永
三橋『交代したくないならちゃんといい球を投げるんだ!』
もう身体はボロボロの三橋。マウンドへの強いこだわりが三橋をなんとか持たせてる。がんばれ、あと少しなんだ。こらえてくれ。
1球目、速いまっすぐ。見送り。1ストライク。その間に一塁ランナー真柴は二塁盗塁成功。無死二塁。
今、三橋の球はスピード2割減の状態らしい。モモカンはランナー気にせずにバッターを1人ずつアウトにして4番の前に二死にしたいと考える。
阿部『ふんばれ三橋!』
ガチ!それな!三橋どうにかふんばってくれ。
2球目、ふつうのまっすぐ。見送り。2ストライク。
三橋はまたまっすぐを見られたことを気にするが、マウンド降りたくないので3球目も要求通りまっすぐを投げる。
3球目、まっすぐ。空振り三振。一死二塁。
よし!あと二死だ!こらえろ三橋!
3番セカンド島崎
阿部は前打席の島崎の様子からまだまっすぐを捉えきれてないと判断。
1球目、まっすぐ。バントする島崎。ファール。1ストライク。
2球目、インハイに速いまっすぐ。バント。高く打ちあがる球はキャッチャーの後ろ側へ。ファールだが捕れればアウト。スライディングする阿部。しかし惜しくも届かず「クソッ」とくやしがる阿部。
これは悔しい〜!捕ってアウト取りたかったね。
三橋は『オ、レの、速い球、もう、速くないからおこっおこっ』と自分に怒っていると勘違いして青ざめる。だが阿部は「わり!」と捕れなかったことを三橋に詫びる。謝る阿部をみて『おこってない?』と気付く三橋。
すぐに自分のせいだと勘違いしちゃう三橋君…、今回は勘違いに気付けてよかったよ。三星戦の時も同じようなことあったけど、その時は勘違いしたまま動揺して畠にまっすぐのクセ見せちゃってHR食らったからね。
阿部はまだ島崎はまっすぐを捉えられていないと踏む。
3球目、まっすぐ。打つ島崎。島崎はゴロ狙いだったが当てそこなって思ったより浮く球。だがバント警戒で前に出ていた田島は届かない。カバーに来た巣山が捕りやすいようにグラブを球に当てて軌道修正する田島。受けとった巣山はファーストへ送球しようとするが投げる瞬間『握りそこなってる!?』と気付く。結果、巣山は暴投。沖キャッチできず打者セーフ。暴投を見て二塁を蹴る真柴。三塁で刺そうと送球するが間に合わずこれもセーフ。一死一三塁。
うわわ、このタイミングでまさかの暴投か〜。田島が上手いこと軌道修正してくれたと思って喜びかけただけにショックがちとでかい。
4番ショート青木
まっすぐが打たれて、ランナーはサード。そして次の打者は4番。ピンチに青ざめる三橋。阿部は島崎が6球でまっすぐに対応したことを考慮しつつ(青木には4球見せてる)も、青木はまだまっすぐには反応できてないと踏む。1球目はまっすぐと決める阿部だが三橋は『まっすぐは今打たれた』とドキンとする。三橋は『阿部君の言うとおりに投げなるんだ…変化球に逃げたくても…』と考えてふと変化球も打たれたと気付く。
三橋『もうオレは桐青に攻略されたんだ。オレがこのまま投げてたらみんなも負ける。それでもマウンド降りたくない。これじゃ中学の時と同じ…』
ネガティブな感情に支配される三橋。しかし…
栄口「さーこいバッチコイ!!」
田島「おーサードこいよ!」
巣山「ピッチャー打たせろ!」
センター「水谷!捕ったら4つだぞ!」
水谷「おお!」
花井「三橋!あとのことは任してお前の一番いい球投げろ!!お前の投げる球なら誰も文句ねェから!!」
ナイス花井〜〜!それこそが今の三橋に必要な言葉です!深いトラウマの沼に引きずりこまれそうになっていた三橋を引っ張り上げてくれてありがとう花井!!他のみんなもありがとう!!阿部テメェは捕手なんだからもっと三橋の様子ちゃんと見て適切なフォローをしろよ!!
バックのみんなからの掛け声に驚く三橋。
三橋「どういう意味だ?花井君……も怒ってない?みんなも……?もう球のスピードも回転数も落ちてそれでも投げてる嫌なヤツになんでやさしいこと言ってくれるんだ!?」
1球目、まっすぐ。センター前に飛ばす青木。
三橋『泉君!』
泉『投げ勝ってる!!捕ってやるぜ三橋!』
見事にフライキャッチする泉。打者アウト。二死。
泉君!!"捕ってやるぜ三橋!"ってなんて男前なんだ!!泉君のそういうところがスキさー!泉君てかわいらしいお顔してんのに性格は割とオラオラでイケイケで男くさいんだよね〜。だがそこがいい。
泉のフライキャッチと同時に三塁を蹴る真柴。スライディングで球を捕った泉はカバーに来た花井に球を託す。花井がダイレクトバックホーム。阿部が球を受け取り本塁でタッチアウトを狙う。スライディングする真柴。セーフかアウトか際どいタイミング。だれもが審判の判断を仰ぐ。
審判「アウトーーー!!!」
これで三死。つまり西浦高校の勝利が確定!
いよっしゃあああああああ!!!勝ったーーーーー!!
呆然とする三橋に田島は「勝った、勝った、勝ったーーーー!!!」とダイブで抱きつく。その勢いで倒れこむ三橋。阿部も少し呆けた顔で『……勝った』と脱力した様子。悔しそうな顔の真柴。無表情で整列のために立ち上がる河合。
三橋に抱き着く田島君かわええwけど試合終わったとはいえ三橋君は投手なのでそんな倒れこむほどの勢いでダイブしないでくださ〜い!阿部君に怒られるよ〜。
試合後の整列と挨拶を終えて応援団のもとへ挨拶に行く西浦ーぜ。
部員全員「ありがとうございました!!!」
観客からの拍手喝采。
一方の桐青高校ではベンチで部員が涙をこぼしている。河合は無表情のまま家族からもらった必勝祈願のお守りを眺めながら自分がキャプテンになった時のことを思い返す。ベンチから出る桐青高校野球部のメンバー。歩く河合の背後から高瀬が泣きながら謝る。
河合「お前が謝ることは一個もない」
高瀬「……オレはっ、もっと、いっ、一緒に……っ」
高瀬にガッと抱きつく河合
河合「力足らなくてごめんな!!お前をもっとうまく投げさせてやりたかった!!」
ずっと泣かずに無表情だった河合が涙を流してそう言う。
高瀬「う、ううっ」
抱き合いながら「うわああ」と涙を流す桐青バッテリー。
敵なんだけど…私は西浦大好きの西浦贔屓なんだけど、しかしこのシーンは泣ける…。河合は3年生だからこの試合で負けたってことはこのバッテリーもこれで終わりなんだよね。この2人のバッテリーの空気感スキだから私もちょっと寂しいな。でも西浦には勝ってほしかったし、あーでも西浦が勝ったから終わっちゃったんだこの2人は…いやでも西浦に勝ってほし…しかし…(以下ループ)
一方西浦高校では、こんな白熱した試合を終えた後でも午後は普通に学校の裏グラで練習をやる模様。
スゲーな。試合って肉体的にはもちろんだけど精神的に疲労デカいでしょ?その後の練習ってキツそう。
タクシーを呼ぼうとするモモカンに対して花井母が父母会メンバーが車を出すという。喜ぶモモカン。
なんだか周囲が騒がしくなる。
水谷「お……花井」
花井「え」
花井が振り返るとそこには千羽鶴をもった河合率いる桐青高校の3年生の姿が…。
河合「花井君。最後のバックホームすごかったっす。1年生だけでこの強さなら本気で狙っていった方がいいっすよ甲子園」
河合は自分らのマネージャーが折ったという千羽鶴を貰ってほしいと花井に差し出す。ありがたくもらう花井。河合の目が赤かったのを見て『あんな立派な人が泣いてたんだ』と気付く。
花井『オレたちなんかすげえことをしちまったんじゃねえのか――!?』と
この桐青高校からもらった千羽鶴、西浦野球部の部室に飾ってあるといいなって勝手に妄想してる。花井達の代がいる間はもちろん、卒業した後もずーっとこれは西浦硬式野球部が初めての公式戦で強豪桐青高校に勝ってもらった記念の千羽鶴なんだって語り継がれていったらいいな。
その頃の三橋はシガポによる三身体異常チェック中。付き添う阿部と田島。三橋は肩も肘も問題なし。阿部は「ダウンすっか」と三橋に声をかけるが身体をチェックしてもらってる間に三橋は寝落ちしてしまった。
田島「子どもみてえ。よく燃料0まで動けるな。」
阿部はまだしもなんで田島もこっち側にいるの?w田島って三橋のことかなりスキだよなぁ。
阿部「こいつ今日おかしくなかったか。妙に飛ばしてるっつーか」
田島「そう、おかしかった!なんか表情クッキリしてて声もでかかった!」
阿部「へえ」
田島は興味は試合中に三橋相手にドキリとしたりギクリとしたり色々あったね。
田島は三橋を何度も呼んでコンコンと頭を叩くが全く起きない三橋。そんな西浦野球部員達に気付いた桐青の利央が「その人どうかしたんすか」と声をかけてくる。寝てるだけと聞いて安心する利央は近くにいる田島に気付く。試合で大活躍だった田島に訊きたいことがある利央、メルアド交換したいと田島に申し出る。
田島「えー?いいけど……」
マジックペンで利央の右手にメルアドを書く田島。
利央「あとでメールすんね」
田島「おー」
これで西浦と桐青の親睦が深まったらいいね!利央も1年生だし、いつかまた桐青と再戦する時に利央がどんな活躍をするのか楽しみ。
モモカンの元に潰れた三橋を担いで連れていく田島と阿部。三橋の顔みて「アララ、ダメだねこりゃ」というモモカン。モモカンは三橋母に今日はもう三橋を連れて帰っていいと言う。明日熱を出すことも予見するモモカン。三橋母は三橋を汚れたユニフォーム姿のまま車に乗せようとする阿部と田島を止める。三橋母は「えーい全部脱がしちゃえ!」と一般の観客もいる前で三橋をパンイチにしてしまう。(女子の観客もいるのに…w)
寝てる三橋と一緒に三橋母の車に乗せてもらうルリ。ブサイクな顔で眠る三橋をみて「ふくくっ」と笑う。
ルリは同い年の男子がパンイチ姿なのを見るのは抵抗ないのかwもう兄弟みたいな感覚なのか?
ルリ『今日来てよかった』
西浦高校野球部、初戦突破!
いやー!面白かった!初公式戦勝利おめでとう!
<第15回終了>