おおきく振りかぶって 原作漫画感想 11巻 <第19回>
<第19回 / あらすじと感想>
崎玉高校の小山・沢村・市原・佐倉が電車に駆け込み乗車する。しかし、発車のベルは向かいの電車のものだった。勘違いして赤くなる小山。沢村がチョンチョンと小山の肩を叩く。振り返ると西浦高校野球部員が電車に乗っていて鉢合わせ。戸惑う両者。意を決して小山が花井に練習試合を申し出る。思わぬ申し出に慌てる花井。花井を押しのけて「やりましょう」と回答する阿部。巣山も「受けとくべき」という。佐倉は田島と三橋が一緒に雑誌を読んでるのを見つける。
三橋と田島が一緒に雑誌読んでる!仲良し!かわいい〜!
三橋に近づく佐倉。田島が肩で三橋を揺さぶる。佐倉に気付いた三橋は青ざめる。
肩で揺さぶるのかわいい〜!
佐倉「次は全部勝負しましょうね」
三橋は最後の打席であわやHRだったことを思い出す。
三橋「オ、レ、しない」
佐倉「えっ、そーいわずに」
三橋「し、しない」
食い下がる佐倉の頭を叩く沢村。
沢村「失礼しあした!」
佐倉と沢村が去った後、田島が何かを言いかけるが、そこに阿部が割って入る。
阿部「アホ。練習試合は勝負すんだよ」
言いかけた口を閉じた田島は『まかせるべきか』と三橋の側を離れる。
田島って結構空気読めるよね。バッテリーである阿部を尊重してる感があっていい。
阿部「それをオメーはなんでしねーしねー言ってんだよ!」
三橋「オッ、エッ、打たれる……」
阿部「お前さあ、お前がダメだから敬遠したとか思ってる?」
正解です。
三橋『……な、何を聞かれてる……んだろう…?それ以外の理由ある…かな……?』
口をパクパクさせる三橋。阿部は青ざめながら「いーから今考えてることそのまま言え!」と言う。
三橋「…わかりません…」
阿部「ああ?オレの言うことが?」
頷く三橋。阿部は「マジでか?じゃー…」とどうやって説明するか思案する。
阿部「お前な、佐倉と桐青の打者どっちが怖い?」
三橋「……どっち……も、怖い」
阿部「でもお前桐青の時は敬遠しなかっただろ?」
桐青戦を思い出して急に怖くなる三橋。
阿部「コールドどーこーと混ざってんだろ。お前が剛速球投手だってオレは敬遠提案すんだぞ」
三橋「榛名さんでも!?」
阿部「榛名だろーが、叶だろーが、オレは敬遠視野に入れて考えるね。勝つ確率高い方を取ってるだけなんだよ。わかった?」
三橋「……うん!」
今回は怒鳴らずにちゃんと待てた阿部君。偉いです。
三橋『……そ、か。オレ、コールドとまぜこぜにしてたのか。敬遠は誰が投手でもする……そんで、コールド、は、オレの、ため。』
嬉しそうな三橋。
三橋『オレは大事にされてるのか』
三橋はご飯いっぱい食べて、肩も肘も大事にして、なるべく長く大事と思ってもらえるようにがんばろうとひそかに思う。
健気…三星では大事にしてもらえなかったもんね…。
阿部は今日はキャッチボールまでで、明日はノースロー調整日だと三橋に伝える。
阿部「家でも投げんじゃねーぞ」
三橋「うん、オレ、投げないよ!」
珍しく三橋からしっかり返事が帰ってきたので阿部はこのまま話を振ってみることにする。「敬遠嫌がる投手だったらやらないかも。やる気無くされたら意味ないから」という阿部に対して、三橋は「榛名さんはなくすかな?」と訊ねる。阿部は「お前榛名好きだね」と言いながら「あいつも関係ないんじゃねーか?」と答える。三橋は「じゃあ桐青の人は?」と訊ねる。阿部は「桐青が崎玉を敬遠するわけにはいかねーだろな」と言う。
珍しく話が弾んでいる2人を見守る栄口君が優しい。
阿部「お前さあ、今日2安打完封だぞ」
三橋「あ、……あ、阿部君……ありがと……う」
阿部「"ありがとう"じゃねーっつーの」
阿部は『自信持たせてェのにムズカシーな』と考える。
そうだな、完封はお前の力だぞって言っても三橋は阿部君のおかげだって言うだろうし。
三橋は佐倉の最後の打席で阿部は自分の力を試したと思っているので『オレは、合格なのか……』と心配している。だがしかし、阿部は三橋を試したというよりは、佐倉を打ち取れる自信があったから三橋に自信を持たせる材料になればいいと思っていたということだった。
えええ、そうなの!?私も試してるんだと思ってたわ。
あわやHRという佐倉の打球を思い出してヒヤっとする阿部。佐倉は今のところは所詮持って生まれた才能だけでやってる選手だ。勝ち上っていけばこの先は才能ある上に寝ずに努力しているような人たちを相手にすることになる。
阿部『三橋一人でかわしていくのか……!』
気持ちはわかるけどちょっと考えてることが三橋に対してヒドくない?三橋に自信を持たせたいならまずお前が三橋の力を信じてやってよ。
三橋は話が終わっちゃってちょっとガッカリ。でも今日はたくさん話せたし、『阿部君と話すと色んな事に気付ける。阿部君はスゴイ。阿部君がいてくれるならオレは大丈夫だ』と思う。
やだー阿部君がいなくなるフラグがビンビンに立ってるじゃないの〜。怖いよ〜。
西浦高校では浜田たち応援団が試合の結果を待ってる。そこに浜田のケータイが鳴る。三橋母から"勝ちました"との報告メールが来た。喜ぶ3人。チアガール2人も部室で浜田から報告を受けて手作りのチア衣装で喜ぶ。そこにモデルの越智先輩がやってくる。衣装についてアドバイスをくれる。越智先輩は浜田と同じクラスだったらしい。浜田に対してあまりいい印象を持っていないとのこと。
越智先輩はなにフラグ?モデルさんなのでチアガールはできないみたいだし、じゃあなんでわざわざ登場させたんだ…?浜田との恋愛フラグか?
崎玉戦翌日
三橋はノースロー調整日。沖が阿部と投球練習をしている。シガポは三橋に田島とテニスコートでラリーを30分するように指示。モモカンは4回線は田島が全快するので打順をどうするか悩んでいる様子。
田島と三橋はテニスの前に柔軟をする。ここで田島がもし自分が左利きだったら投手やってたと言い出す。
三橋「田島君、本気になったら、オレ、敵わないよー」
田島「じゃーさ、本気の花井は?じゃー沖は?あの二人にも敵わねーの?」
三橋「……阿部君、いれば、負けない……」
田島「阿部いないと負けんの?」
三橋「阿部君、は、いるんだ、いつも」
田島「"いつも"」
三橋『いつもいるんだ、阿部君は。3年間怪我も病気もしないんだ。他に阿部君がいなくなる理由ない……よね?』
不穏だ…!これ絶対阿部いなくなるフラグだ!でも今は阿部君に依存状態の三橋が、阿部君がいなくなっても自立できるようになるって展開のハズだから、大丈夫、大丈夫。
一方、美丞大狭山ではランニング中。監督の滝井が呂佳に夕飯を訊ねると「味噌ラーメン」との回答がくる。ランニングの掛け声が「いーちにーいちにー ラーメン!」に変わる。
呂佳『アホ共め…』
「いーちにーいちにー ラーメン!」スキですw
夕食を食べながら作戦会議中の滝井と呂佳。居眠りしてラーメンに顔をぶっこみそうになる滝井を殴って助けた(?)呂佳。
二人の遠慮のない関係性が垣間見れていいですね。
翌朝、三橋に体重を尋ねる阿部。三橋は53キロまで体重が回復した。阿部は満足げに「戻ってんじゃねーの!?やったな!」と声を掛ける。三橋は朝から褒められて嬉しそう。
阿部「田島!今日の練習まだ怪我用!?」
田島「今日から普通ー!」
阿部は三橋に今日から柔軟もキャッチボールも自分と組むよう求める。三橋と田島との柔軟は今にもなんかありそうで見ていて怖いらしい。キャッチボールはそれ含めて球数管理するため。
今日から柔軟もキャッチボールも阿部三橋コンビかー!それはわくわく。田島君と仲良しな三橋も好きだけど、それは放っておいても沢山見れそうだからいいんだ。阿部と三橋が組むなら田島は誰と組むのかな。花井かな、泉かな。西浦ーぜがいつもどんなペアでキャッチボールや柔軟をやっているのか気になる。
それから「クーラーで風邪ひいたり危ない生もの食ったりすんな」、「体育祭の種目は変なの出てないだろうな」、「騎馬戦はすぐ負けろ」と過保護を発揮する阿部。それをきいて「阿部ウッゼー」と青ざめる田島&泉。
過保護な阿部君wそしてドン引きする田島&泉。見てるこっちは楽しいですw
三橋はオレは大事にされていると喜んで「阿部君、あ、あ、ありがとうっ」と返事する。それを聞いて呆然とする田島&泉。ここで三橋は唐突に「阿部君、は、キャッチャー、やめる?」と発言する。阿部は「なわきゃねーだろこのスカタン!!!てめーはオレのどこをどーみてそう思うんだよ!しまいにゃ泣くぞ!」と青ざめながらキレる。
阿部の喋り方、スキなんだよねー。なんていうのこれ?べらんめえ口調?"しまいにゃ泣くぞ!"っていう物言いが面白すぎてw
怯えてベンチの間に隠れる三橋に「ウメボシやんねーから出て来いよ。行こーぜ」と優しく声を掛ける阿部。
三橋『阿部君がキャッチャーやめないなら、オレがエースでいればいい。エースのボールは阿部君が捕ってくれる』
また阿部がいなくなるフラグ立ってる…。不穏だよー!
<第19回終了>