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おおきく振りかぶって 原作漫画感想 11巻 <第22回>


<第22回 / あらすじと感想

試合前、ブルペンで投球練習する西浦バッテリー。
阿部「一昨日の疲れ感じるか?」
三橋「感じない」
阿部「おし、球も来てんぞ。今回も調整うまくいったな。いーか、向こうは投手3人いっかんな。つられてペース崩すなよ。うちはお前一人なんだからな!」
ビビビビと震える三橋。
ビビビとなってる三橋がめちゃくちゃかわえええ!!
三橋「うん!オレ、崩さないよ!……っ、オレ、今日も調子、いいよ!」
阿部「おお、受けてても気持ちいーよ!」
三橋「アベッ、阿部君の、おかげっ、だよねっ。球数も、柔軟も、オニギリ。オレ、は、一人じゃ…1個も…、全部、阿部君だ。オレ、調子いいの、全部……っ」
阿部「……っ」
面食らう阿部。
三橋「だから、オレは、かっ、かっ、勝ちたいんだ!」
気持ちが高ぶって三橋の頭をわしゃわしゃする阿部。
阿部「わかってんじゃねーか!」

三橋「わっ、かって、る」
三橋の肩に腕を回す阿部。
阿部『こいつの考えてることよくわかんねーけど、ちゃんと通じてんだ!
嬉しそうな阿部。
阿部『今日もこいつを勝たしてやる!』
名シーン来たー!まだまだ未熟なところのあるバッテリーではありますが、お互いを想う気持ちは本物です!三橋の力になりたい、三橋の努力を全部生かしてやりたい、三橋を勝たしてやりたいと思う阿部君。阿部君に大事にされてうれしい、自分のために色々尽くしてくれる阿部君の尽力に応えたい三橋。いいバッテリーだよおまえら!ふたりとも大好きだよ〜〜!

5回戦(対美丞大狭山戦)、試合開始
桐青高校は練習試合でなら千朶にも大井にも嵐山にも勝ったらしい。河合は阿部の背中を見つめて『あそこにいるのはオレのはずだったのに!』と悔しそう。
千朶にも勝ったの?まじ?すげーじゃん。そんな桐青に勝った西浦もすげーじゃん。

【1回表、美丞大狭山高校の攻撃】
滝井監督はまず呂佳が言う高度な野球を本当に西浦がやってるのか確かめようとしている。

1番ショート川島
1球目、ボール球。見送る川島。
阿部の配給パターンとして初めて対峙する打者にはボールから入るという法則があり、阿部の配給を研究してきた美丞大狭山にはバレている。川島は秋大以降の四球の選球の数はチームではダントツ。きっとそれを知ってる阿部は"迷わず見送った。この打者は落ち着いている。球もよく見えてるようだ。"と考えるだろうと予想する川島。実際阿部はその通りの思考をする。
阿部『川島の好きなのは内角。ストライクからボールになるスライダーで釣ってみよう』
2球目、ストライクからボールになるスライダー。見送る川島。2ボール。
川島はつい打ちたくなったのを必死で堪えた。阿部から見えない方向を向いて表情を崩す川島。阿部の配給パターン2つ目が打者の得意コースにはストライクを投げないこと。それを知ってたので川島は手を出したくなるコースだったのを堪えられた。
阿部の思考が完全に読まれてるやん。マズいぞ。
滝井監督は2球見た川島を警戒して次はストライク入れに来ると予想。そしてストライクにいれるなら川島の好きな内角は避けるはず。決め球のストレートは初回から目のいい打者には見せたくない阿部はシュートで入れにくると予想。
3球目、外にシュート。完全に読まれていたのでセンター前ヒットになる。無死一塁。
川島は3球とも完璧に予想通りだったことをランコーを通してベンチにいる監督と選手たちに伝える。
阿部が完全に攻略されてる。マズい。マズすぎる。

2番サード石川
1球目、バントを試みるが、打ち上げてしまいファーストフライでキャッチアウト。一死一塁。
監督にストレートだったと伝える石川。球筋忘れないようにイメトレしとけと指示する滝井監督。滝井監督はバントの上手い石川が転がせないということはクセ球のストレートも本当のようだと考える。

3番セカンド矢野
滝井監督は桐青戦の西浦がデータを集めて、それを分析して、その情報を使いこなしていたことに気が付く。情報を使いこなす捕手とそのリードを具現化する投手がいたら何の準備もない桐青が負けたのも偶然じゃない。しかし今日の美丞大狭山は準備万端。
滝井監督『あいつらのビギナーズラックもここまでだぜ!』
西浦高校、超ピンチなんですけど。この状況どうやったら覆せるんだ。

阿部『矢野は内角好きで一発もある打者。ランナー一塁だしここは内野ゴロを打たせたい』
矢野は自分の得意な内角は振らないと心に決める。
1球目内にボールになるスライダー。見送る矢野。
阿部は『なんだ?この見送り方』と違和感を覚える。内野も普段は初球から手を出してくれるのに今日は見送りされるのでリズム悪く感じてやりにくそう。阿部だけでなくモモカンも『見送り方に迷いがなさすぎる!』と考えている。矢野は2球目はシュートに山をはる。ビデオで見た三橋のシュートを想像して準備万端。阿部は『まさか三橋に何かクセがある?またはオレの構えとか?』と何らかの方法で球種がバレてるのではないかと予想する。自分の予想が合ってるか確かめるために2球目はボール球を投げることにする阿部。
2球目、外にシュートを外す。ボール球をバットの先っぽで打つ矢野。ファールになるか怪しいライン。田島が水谷に「飛ぶな!フェアだ!!」と指示。田島のいう通りフェアになる球。一塁打者川島がホームに帰り、美丞大狭山に1点目。一死二塁。
もともとシュートだと思っていたからボール球でもなんとかついていけた矢野。阿部もバットがすんなり伸びたことに気付いていて違和感を覚える。
美丞大狭山の読み通りに動いてしまう阿部…読んでて辛い。早く自分が攻略されてることに気付いてぇ〜!

4番センター和田
阿部はここまで打った打者は全員シュートなのでシュート狙いなのかと考え、それをまずは確かめたいと考える。また、球種がバレてるかどうかも確かめたい。まずは1・3番が見送ったスライダーを投げて見送るか確認することに。和田は得意な外角の球は振らない、内に来るならスライダー、コースぎりぎりの場合はボールになるので見送る、ストレートはまだ投げないと頭の中で整理する。
1球目、内にストライクからボールになるスライダー。見送る和田。
阿部『同じ見送り方だ。ボールになるのがわかってるみたいな……。本当に球種がバレてるのか?だとしたらオレか?三橋か?カーブを交ぜるか。いや待てよ、シュートならボール球にも手を出すんだから』
和田は外なら見る、内ならスライダーという考え。阿部はシュート狙いでスライダーを捨ててるならスライダーをストライクに入れてカウントを稼ごうと考えた模様。
2球目、内・低目ギリギリにスライダー。予想通りの球が来た和田は振り抜く。ライナー性の当たりでホームラン。美丞大狭山に3点目が入る。
阿部はシュート狙いじゃなかったことに気付く。三橋に声を掛けにマウンドに駆け寄る阿部。
阿部「手ェかせ」
手を合わせる阿部と三橋。
三橋「!」
ドキッとする三橋。阿部の手が冷たい。
阿部「……わかったかよ。今のはオレのミスだ。自責点はオメーにしかつかねえのにごめんな」
ブンブンと首を横に振る三橋。阿部は予定変更して初回からまっすぐを使うと三橋に伝える。
阿部の配給パターンだと和田が得意な外にはストライクをいれたくないんだよね。でもボールになるシュートはさっき打たれてしまってギリギリフェアとなるレフトに飛んじゃったからやりたくないし、ボールになるスライダーは何度もすんなり見送りされてる。となるとスライダーを内にいれるか、カーブにを内に入れるor外すかの3択か。カーブにしてたらもしかしたらタイミング外せたかも?

5番ライト宮田
三橋は『阿部君の手、オレと同じくらい冷たかった』と驚いている。
1球目、内にまっすぐ。打ち上げてセンターフライ。アウト。二死。
宮田は内なのにシュートじゃなかったことに驚いている。滝井監督にすぐ報告する宮田。

6番レフト北村
1球目、まっすぐ。打ち上げてセカンドフライ。アウト。三死。攻守交代。
「ナイピッ」「ナイセカンッ」とやりとりしてる三橋と栄口がかわいいです。

【1回裏、西浦高校の攻撃】
ベンチに戻って即監督に見送り方が妙だと伝える阿部。焦ってる様子の阿部に篠岡やシガポ、西広も注目している。ベンチの異様な雰囲気に気付く花井。

ここで泉が田島に「アレ頼むよ」と言い、田島が「三橋!アレやるぞ!」と声を掛ける。ジャンケンする9組メンバー。三橋が負ける。三橋をわあっとくすぐる田島と泉。三橋の笑い声にドキッとなる阿部とモモカン。花井が「お、コラ!なにやってんだ!」と叱る。
田島「これな!瞬間リラックス法!」
泉が1番打者緊張するからリラックスできる方法を考えたらしい。
9組のヤツラはホントに可愛いなー!なごむわぁ。
シガポは自分たちで考えたのがえらいと褒める。くすぐられた三橋に栄口が「平気?」と声を掛ける。花井は三橋の後ろからそっと近づいて三橋の脇をわしゃっと掴む。ギャハと笑う三橋。
花井「おお?自分もなんかくすぐってえ〜〜っ」
おお、やっぱ花井と三橋仲良くなったよな?崎玉戦のあれの影響か?
泉「おし!出るから続けよ!」
泉君てホント男前!

1番センター泉
泉「らあっ」
泉君!取られた3点分、取り返してください!

<第22回終了>